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【栃木県】おすすめの低山13選!初心者から中上級者まで日帰りで行ける山をご紹介

【栃木県】おすすめの低山13選!初心者から中上級者まで日帰りで行ける山をご紹介

栃木県は、県北西部に「栃木県の屋根」と呼ばれる日光火山群や那須五峰などの高山の山岳地帯を有している一方、県東部、県南部にはなだらかな低山が集まっています。

この記事では低山を中心に、栃木県で日帰りできるおすすめの山を13座取り上げ、登山コースや交通アクセスとあわせて紹介しています。栃木県にお住まいの方はもちろん、足を延ばして栃木の山を歩いてみたい方もぜひ参考にしてみてください。

1.太平山(おおひらさん)/標高341m

太平山は、栃木市の中心部に位置する太平山県立自然公園にある低山です。関東百名山、シニア百名山に選定されている栃木市のシンボルで、「栃木の高尾山」と呼ばれるほど、地元の方々に親しまれています。

春は桜、初夏はあじさい、秋は紅葉の名所として知られる観光スポットであると同時に、上杉謙信ゆかりの歴史ある山でもあり、山頂に近い謙信平からは、雄大な関東平野の向こうに富士山を一望することができます。

出典:栃木市観光協会

太平山には謙信ゆかりの3大名物(焼鳥・卵焼き・お団子)があるので、絶景を見ながらいただくといいでしょう。

山の名前 太平山(おおひらさん)
標高 419m
場所 栃木市
地図・天気など 詳細情報

おすすめ登山コース

太平山には初心者から中級者まで楽しめるいろいろな登山コースがあり、体力やスキルに応じて選べます。ここでは大中寺駐車場を起点に太平山と栃木百名山の晃石(てるいし)山を歩く、初心者から中級者向けの周回コースを紹介します。木の根や岩場の急登もあるため、標高のわりに歩きごたえがあります。

大中寺社殿の奥に太平山への登山口があります。木の根や岩の登山道を登っていくと、1200年の歴史を誇る太平山神社へ。

出典:栃木市観光協会

茶屋で名物をいただいたり、眺めを楽しんだりしましょう。晃石山、青入山でも眺望が楽しめます。

大中寺駐車場→大中寺→太平山神社→太平山→ぐみの木峠→晃石山→青入山→桜峠→大中寺

コースタイム(休憩時間含まず) 約2時間30分
総距離 7.6㎞
累積標高 上り576m、下り576m
難易度 ★☆☆☆☆

アクセス

  • JR両毛線、東武日光線の栃木駅から関東バス国学院前行きで終点の国学院前バス停下車。バス停から太平山あじさい坂入口まで徒歩約4分
  • 東北自動車道栃木ICから約15分、大中寺駐車場を利用

2.雨巻山(あままきやま)/標高533m

雨巻山は、栃木県と茨城県の県境付近にある里山で、山頂は栃木県に位置しています。陶器で有名な益子町の最高峰であり、関東百名山や栃木百名山にも選定されている人気の低山です。

12種類ある登山コースは地元の方々によって整備され、駐車場も完備。ブナ林の残る山は春から夏にかけて可憐な花々によって彩られ、秋は紅葉に染まり、冬は落葉して展望が開けるとあって、年間を通じて初心者から健脚者までハイカーが訪れます。

山頂からは、筑波山、日光連山、那須の山々が一望でき、冬季は東京スカイツリーや富士山まで見えることも。

出典:とちぎ旅ネット


足尾山、御嶽山などと縦走されることも多く、さまざまな登山コースを組めて楽しめます。

山の名前 雨巻山(あままきやま)
標高 533m
場所 芳賀郡益子町と茂木町の境
地図・天気など 詳細情報

おすすめ登山コース

大川戸登山口~雨巻山を往復する初心者向けのコースです。起点となる大川戸登山口は駐車場とトイレのほかに靴洗い場や休憩場所が整備されています。登山道は緩やかな樹林帯から後半は急登となりますが、地元山岳会の方が整備してくださっているので歩きやすいです。

出典:とちぎ旅ネット

山頂から5分ほどのところには木製の展望台があり、眺望が楽しめます。

大川戸登山口→雨巻山→雨巻山展望台→雨巻山→大川戸登山口

コースタイム(休憩時間含まず) 約2時間15分
総距離 6.4㎞
累積標高 上り450m、下り450m
難易度 ★☆☆☆☆

アクセス

  • 真岡鐵道益子駅からタクシーで約15分
  • 北関東自動車道桜川筑西ICから約30分、または北関東自動車道真岡ICから約35分、大川戸登山口駐車場を利用

3.鎌倉山(かまくらやま)/標高216m

栃木百名山に選定されている鎌倉山は、那珂川県立自然公園にあります。山頂までわずか30分で行ける上、危険個所もないため、子供連れや初心者の方でも気軽にハイキングが楽しめます。

鎌倉山は景観が良く、展望台からの眺めは栃木県の景勝100選に選ばれているほど。那珂川県立自然公園随一の好展望です。

また、鎌倉山は雲海が発生することでも知られており、発生率の高い秋から冬の早朝にかけては、その幻想的な光景を見ようと多くのファンが訪れます。

出典:とちぎ旅ネット

鎌倉山は四季を通じて展望が楽しめるハイキングにおすすめの低山です。

山の名前 鎌倉山(かまくらやま)
標高 216m
場所 芳賀郡茂木町

おすすめ登山コース

大瀬園地から鎌倉山へ向かう周回コースです。スタートの大瀬園地駐車場にはトイレがあります。橋を渡って登山口に入ると急登の階段になりますが、間もなく展望が広がります。

出典:とちぎ旅ネット

帰りは車道を通って大瀬園地に戻ります。

大瀬園地→鎌倉山→大瀬園地

コースタイム(休憩時間含まず) 約1時間
総距離 3.3㎞
累積標高 上り191m、下り191m
難易度 ★☆☆☆☆

アクセス

  • 真岡鐵道茂木駅からタクシーで約20分
  • 常磐自動車道水戸ICから国道123号経由で約45分、大瀬園地の駐車場を利用

4.唐沢山(からさわやま)/標高249m

出典:栃木県公式サイト

栃木県南部、佐野市にある唐沢山は、約1000年前、藤原秀郷(ふじわらのひでさと)によって築かれた山城跡で、山頂には藤原秀郷が祀られた唐沢山神社があり、関東平野を一望できる眺めが楽しめます。

唐沢山城跡は国指定史跡で、歴史的価値のある見どころポイントが多く、城ファンにもおすすめです。

出典:佐野市観光協会

また、春は桜やツツジ、秋は紅葉の名所でもあり、自然と歴史の一端に触れられる初心者向けの1DAYハイクが楽しめます。

山の名前 唐沢山(からさわやま)
標高 249m
場所 佐野市
地図・天気など 詳細情報

おすすめ登山コース

気軽なファミリーハイキングにピッタリな唐沢山周回コースを紹介します。登山道は緩やかで歩きやすく、自然に触れたい方、リフレッシュしたい方にもおすすめです。

唐沢山神社には猫たちが住み着いていて、ハイカーに可愛がられています。猫と遊んだり、眺めや城跡を見たりして楽しみましょう。

出典:佐野市観光協会

唐沢山から先、後半戦のほうが登山道らしくなってきますが、歩きやすく整備されているので、子供連れでも大丈夫です。

唐沢山登山口→露垂根神社→唐沢山→権現堂→飯守山→岡崎山→唐沢山登山口

コースタイム(休憩時間含まず) 約1時間40分
総距離 3.9㎞
累積標高 上り258m、下り258m
難易度 ★☆☆☆☆

アクセス

  • 東武佐野線田沼駅からタクシーで約7分、唐沢山神社
  • 北関東自動車道佐野田沼ICから県道16号・115号経て、唐沢山神社駐車場を利用

5.行動山(ぎょうどうさん)/標高441m

出典:足利市観光協会

足利市にある行動山は、栃木百名山、足利アルプスに選定されている低山です。初心者でも気軽に歩ける山で、山頂からは360度の大パノラマが広がります。

山麓には「関東の高野山」と呼ばれる古刹、浄因寺があり、行動山と組み合わせた景観は大変美しく、栃木県の名勝第1号に指定されています。特に秋の紅葉した景観は言葉にならない程の美しさで、訪れる多くのハイカーを魅了します。

県内外から美景観を求めてハイキングに訪れる人の多い、初心者におすすめの低山です。

山の名前 行動山(ぎょうどうさん)
標高 441m
場所 足利市
地図・天気など 詳細情報

おすすめ登山コース

行動山・大岩山と歩く初心者向けの周回コースです。コース上には寝釈迦など浄因寺の歴史を感じさせるスポットが多く、眺望とあわせて楽しめます。

山頂からは足利の市街地と、赤城山、日光白根山、日光男体山などが展望できます。

浄因寺→行動山→大岩山→浄因寺

コースタイム(休憩時間含まず) 約1時間30分
総距離 3.4㎞
累積標高 上り300m、下り312m
難易度 ★☆☆☆☆

アクセス

  • JR両毛線足利駅または東武伊勢崎線足利市駅から足利市の生活路線バス「行道山」行きで終点の行道山バス停下車。登山口まで徒歩約30分
  • JR足利駅または東武足利市駅からタクシーで約20分
  • 北関東自動車道足利ICから県道208号・284号を経て浄因寺駐車場を利用

6.大小山(だいしょうやま)/標高313m

遠くからでも一目でわかる、山腹に書かれた白い「大」「小」の文字がユニークな大小山は、足利市にある人気の低山で、栃木百名山、足利百名山の1つです。

登山道はアップダウンが多く、鎖場、ロープ場、岩場、ハシゴなどが次々に現れますが、コースタイムが短い上、特に危険な箇所がなく、岩登りなどがアスレチック感覚で楽しめるため、初心者やスリルを感じたい小学生におすすめです。

たどりついた大小山北側の妙義山山頂からは、息をのむような絶景が広がり、達成感と充実感に満たされます。

山の名前 大小山(だいしょうやま)
標高 313m
場所 足利市
地図・天気など 詳細情報

おすすめ登山コース

子供連れや初心者におすすめの大小山~妙義山周回コースを紹介します。起点となるのは阿夫利神社。駐車場脇の登山口から山道に入ります。大きな岩場が多いので、鎖やロープを伝って登ります。

妙義山山頂からは、日光連山や赤城山、浅間山、さらに秩父や奥多摩、富士山まで見渡せます。

滝通り登山口→大小山→妙義山→滝通り登山口

コースタイム(休憩時間含まず) 約1時間20分
総距離 2.2㎞
累積標高 上り241m、下り242m
難易度 ★☆☆☆☆

アクセス

  • JR両毛線富田駅下車。阿夫利神社まで徒歩約30分
  • 東武足利市駅から足利市の生活路線バス富田線で富田郵便局前バス停下車、徒歩約35分
  • 東北自動車道車佐野ICから国道50号、県道233号経て、阿夫利神社手前の大小山ハイキング駐車場を利用

7.鳴虫山(なきむしやま)/標高1104m

日光の鳴虫山は、標高1000m強ですが、滑りやすい木の根や岩場、鎖場、急勾配がある、本格的な登山コースが魅力の山です。

出典:くるたび日光

JR日光駅または東武日光駅から徒歩10分ほどでアプローチできるため、東京都心から日帰り登山ができる上、登山口近くに立ち寄り温泉がいろいろあり、「日帰り登山+温泉」の旅が楽しめるためとても人気があります。

登山道は季節によって表情を変え、春はアカヤシオやカタクリが可憐な花を咲かせ、秋は紅葉が山を彩ります。山頂からは日光市街地と、男体山、女体山をはじめ日光連山の雄大な展望が楽しめます。

山の名前 鳴虫山(なきむしやま)
標高 1104m
場所 日光市
地図・天気など 詳細情報

おすすめ登山コース

東武日光駅から徒歩でアプローチし、神ノ主山→鳴虫山→合峰→独標と回る周回コース。鳴虫山登山のスタンダードルートです。

駅から登山口まで住宅街を通っていきますが、途中標識がないので地図を確認するか、わからなかったら観光案内所で訊くといいでしょう。神ノ主山までは緩やかな道ですが、そこから先は木の根や急勾配などが出てきます。

帰りは登山道から出て、憾満ヶ淵へ。大谷川の清流と約70体のお地蔵さんが立ち並ぶ景勝スポットです。

東武日光駅→鳴虫山登山口→神ノ主山→鳴虫山→合峰→独標→東武日光駅

コースタイム(休憩時間含まず) 約3時間30分
総距離 10.1㎞
累積標高 上り721m、下り722m
難易度 ★★☆☆☆

アクセス

  • JR日光線日光駅または東武日光線東武日光駅下車
  • 日光宇都宮道路日光ICから日光駅周辺の駐車場を利用

8.三毳山(みかもやま)/標高229m

出典:みかも山公園公式サイト

三毳山は、東北自動車道佐野SA隣に位置する小高い里山です。一帯はみかも山公園として整備され、ファミリーに人気の高いハイキングエリアとなっています。

園内は周りを舗装路が囲み、中を縫うようにハイキングコースが設置されているので、子供連れの場合、ハイキングに疲れたら舗装路に降りて公園専用列車のフラワートレインに乗ったり、わんぱく広場で遊んだりすると1日中楽しめます。

出典:みかも山公園

展望台からは関東平野を一望する360度のパノラマが広がり、男体山をはじめ日光連山の山並みや富士山が展望できます。また、三毳山は花の百名山に選定されており、カタクリの群生地として有名です。

山の名前 三毳山(みかもやま)
標高 229m
場所 佐野市
地図・天気など 詳細情報

おすすめ登山コース

三毳山へは、みかも山公園の南口・東口・西口から入っていくことができ、それぞれ駐車場が完備されています。ここでは、南口から入り、三毳神社→中岳→三毳山(青竜ヶ岳)と縦走して南口に戻る周回コースを紹介します。

途中カタクリの群生地である「カタクリの園」や「カタクリの里」を通るので、3月下旬の開花期に行くのがおすすめです。斜面いっぱいに咲いた薄紫色の可憐なカタクリの花が見られます。

出典:佐野市観光協会

登山口から三毳神社までは階段を一直線に登ります。中岳に登ったらカタクリの園の路を通って三毳山(青竜ヶ岳)へ。山頂は開けていて日光連山、赤城山、浅間山などが一望できます。三毳山からカタクリの里へ行き、東口を経て起点の南口に戻ります。たっぷり歩いてカタクリの花や展望を満喫するルートです。

みかも山公園南口登山口→三毳神社→中岳→三毳山(青竜ヶ岳)→登山口→みかも山東口公園登山口→みかも山公園南口登山口

コースタイム(休憩時間含まず) 約4時間20分
総距離 9.1㎞
累積標高 上り482m、下り484m
難易度 ★☆☆☆☆

アクセス

  • JR栃木駅南口から、ふれあいバス岩舟線【ぶどう団地入口経由】で、とちぎ花センター前バス停または道の駅みかもバス停下車
  • JR岩舟駅または東武日光線静和駅からタクシー
  • 東北自動車佐野藤岡ICから約1㎞、みかも山公園南口駐車場を利用

9.石尊山(せきそんざん)/標高486m

出典:足利市公式サイト

石尊山は、足利市にある足利百名山で、気軽にハイキングができる里山として子供連れのファミリーからトレイルランナーにまで親しまれています。

信仰の山であり、昔は女人禁制の修験の山として栄え、今でも登山道には女人禁制の碑があり、毎年お盆の8月14日には地元の男性たちが木の幹を担いで登る梵天祭りが行われます。

出典:足利市公式サイト

石尊山は、深高山(標高506m)と縦走するのが一般的で、見晴台からは日光連山や赤城の山々、関東平野が見渡せる素晴らしい眺望が得られます。年間を通じて1DAYハイクが楽しめる低山ですが、特に春はアカヤシオの花が美しく、おすすめです。

山の名前 石尊山(せきそんざん)
標高

486m

場所 足利市
地図・天気など 詳細情報

おすすめ登山コース

石尊山登山で人気の深高山(しんこうさん)との縦走コースを紹介します。このコースは東の猪子トンネルから入るか、西の石尊不動尊から入ることができます。ここでは石尊不動尊から登山道に入るコースを取り上げています。

石尊神社奥宮までは岩尾根を登りますが、後は比較的なだらかな道が続くので初心者にもおすすめです。途中の釈迦岩展望から素晴らしい眺望が得られます。

出典:足利市公式サイト


石尊不動尊寺→石尊神社奥宮→石尊山→深高山→猪子峠→岩切登山口→小俣北町バス停

コースタイム(休憩時間含まず) 約3時間15分
総距離 6.0㎞
累積標高 上り450m、下り363m
難易度 ★☆☆☆☆

アクセス

  • 東武伊勢崎線東武足利市駅から足利市生活路線バス小俣線の小俣北町行きに乗り、石尊下バス停下車
  • 東北自動車道佐野藤岡ICから国道50号、県道316号・218号を経て、石尊山登山口300m手前の叶花(かのうけ)集会所の駐車場を利用

10.半月山(はんげつさん)/標高1753m

日光中禅寺湖の南側に位置する半月山は、展望台からの眺めが素晴らしいことで有名です。中禅寺湖に突き出た八丁出島と、日光を代表する名峰である男体山とのコントラストが圧巻で、背後に戦場ヶ原や白根山などが望めます。

1年を通じて絶景が見られますが、おすすめは秋。紅葉に染まった山々と青い中禅寺湖とのコラボレーションが見事で、訪れる人たちを魅了します。

出典:栃木旅ネット

半月山の標高は1753mと、低山というよりは中低山に属しますが、初心者向けの緩やかなハイキングコースが整備されており、半月山第1駐車場から山頂まではわずか30分で到着します。また、山頂から半月峠を経て中禅寺湖畔の狸窪までは約1時間です。

登山コースは初心者向けから健脚者向けまでいろいろあり、体力やスキルに応じて選べます。半月山は日光の絶景を目当てにハイキングを楽しみたい方におすすめです。

山の名前 半月山(はんげつさん)
標高 1753m
場所 日光市
地図・天気など 詳細情報

おすすめ登山コース

中禅寺バス停を起点に狸山~半月山~半月峠~立木観音と回る周回コースを紹介します。景色を楽しみながらしっかりと歩く、初級者以上の方におすすめの満足感のあるコースです。

リッツカールトンホテルの裏から茶ノ木平の登山口に向かい、まずは狸(むじな)山山頂を目指します。途中から男体山を仰ぎ見ながら歩けます。狸山山頂は展望がないので、半月山へ。

半月山も山頂から景色は楽しめないので半月山展望台へ進むと中禅寺湖を臨む圧巻の眺望が広がっています。西に目を転じると錫ヶ岳、日光白根山、皇海山などの山並みが見渡せます。

帰りは、半月峠から狸窪まで来れば、後は湖畔沿いの林道歩きが続きます。美しい中禅寺湖畔を眺めながら中禅寺バス停へ戻ります。


中禅寺バス停→ザ・リッツ・カールトンホテル日光→狸山→」半月山→半月峠→立木観音→中禅寺バス停

コースタイム(休憩時間含まず) 約4時間
総距離 10.1km
累積標高 上り812m、下り818m
難易度 ★★☆☆☆

アクセス

  • JR日光線日光駅または東武日光線東部日光駅から湯元温泉行きまたは中禅寺温泉行きバスで中禅寺温泉バス停下車
  • 日光宇都宮道路清滝ICから国道120号、いろは坂を経て、バス停向かいの駐車場を利用

11.茶臼岳(ちゃうすだけ)/標高1915m

茶臼岳は、福島県との県境に連なる那須火山群の中央部に位置しており、那須火山群の主峰です。那須岳とも呼ばれ、日本百名山、関東百名山に選定されています。

また、茶臼岳は朝日岳・三本槍岳とあわせて那須三山、さらに南月山・黒尾谷岳を加えて那須五岳と呼ばれています。

今もなお白い噴煙を上げている活火山であり、山頂付近は岩場の続く荒涼とした世界ですが、その分、遮るもののない圧倒的な眺望が広がっています。

また、9合目までロープウェイが運行しているため、標高が2000m近くあっても短時間で山頂に到着でき、初心者やファミリーの日帰り登山にもおすすめです。

茶臼岳は紅葉の名所としても知られており、特に姥ヶ平・ひょうたん池は紅葉の絶景スポットとして有名です。

紅葉のほかには、新緑の初夏や夏の登山も人気があり、昼間の時間が長い6月~7月には、茶臼岳と三本槍岳との縦走登山が中上級者の方の人気を集めています。
辺りは有数の温泉地でもあるため、登山後にさっぱりと汗を流すのもいいでしょう。

山の名前 茶臼岳(ちゃうすだけ)|那須岳(なすだけ)
標高 1915m
場所 那須郡那須町
地図・天気など 詳細情報

おすすめ登山コース

茶臼岳にはさまざまな登山ルートがあり、初心者からベテランまでレベルに合わせたコースを組むことができます。ここでは峠の茶屋登山口から峰の茶屋を経て茶臼岳に向かう往復コースを紹介します。初心者でもロープウェイに乗らずに茶臼岳に登れる、人気の高いコースです。

峠の茶屋登山口がスタート。ロープウェイ山麓駅から15分ほどの距離です。近くには峠の茶屋無料駐車場があります。

登山口から峰の茶屋(避難小屋)までは50分ほど。ここを過ぎると辺りは荒涼とした景色が広がり、福島県の山々が展望できます。山頂に近づく連れ、岩場の足元が不安定になり急登箇所も出てきますが、鳥居が見えたら間もなく山頂です。

絶景を堪能したら来た道を戻ります。疲れた方はロープウェイで下山してもいいでしょう。

峠の茶屋登山口→峰の茶屋→茶臼岳→峰の茶屋→峠の茶屋登山口

コースタイム(休憩時間含まず) 約3時間
総距離 7.3㎞
累積標高 上り633m、下り653m
難易度 ★★☆☆☆

アクセス

  • 東北新幹線那須塩原駅から東野交通バス山麓駅行きに乗り約70分、山麓駅バス停下車
  • JR東北本線黒磯駅から東野交通バス山麓駅行きに乗り約60分、山麓駅バス停下車
  • 東北自動車道那須ICから県道17号を経て約30分、那須ロープウェイ駐車場または那須岳峠の茶屋駐車場を利用

12.日光白根山(にっこうしらねさん)/標高2578m

栃木県と群馬県にまたがる日光白根山は、栃木県・群馬県・関東以北の最高峰であり、日光火山群の主峰です。日本百名山、関東百名山、ぐんま百名山、花の百名山に選定されており、周辺を座禅山、五色山、前白根山など2000級の山々に囲まれ、内側に五色沼や弥陀ヶ池といった美しい湖沼を擁しています。


日光白根山は、高山植物の宝庫として知られ、初夏から夏の登山では可憐な花の姿が楽しめます。

また、標高2500mを超えるため、山頂付近は森林限界を超えた岩稜となっており、その重厚感あふれる山容と、山頂からの大展望が多くの登山者を惹き付けています。

山の名前 日光白根山(にっこうしらねさん)
標高 2578m
場所 栃木県日光市と群馬県利根郡片品村の境
地図・天気など 詳細情報

おすすめ登山コース

日光白根山は登山口がいろいろあり、登山コースも豊富です。ここではロープウェイを利用して最短ルートで到着する、日光白根山登山入門編の往復コースを紹介します。

ロープウェイで標高2000m付近まで一気に上がります。神社の赤い鳥居をくぐってスタート。最初は樹林帯を行く緩やかな道が続きます。大日如来が祀られている地点を過ぎ、急登や砂礫の道を進んでいくうちに徐々に草原帯となり、さらに高度を上げて行くと、ごつごつした岩稜帯へ。

到着した山頂からは、堂々とした姿を誇る男体山と、中禅寺湖や日光連山、アルプスや富士山までが一望でき、遮るものののない大パノラマが広がります。

帰りは来た道を戻って山頂駅に向かいます。

山頂駅→奥白根神社→日光白根山→奥白根神社→山頂駅

コースタイム(休憩時間含まず) 約3時間
総距離 6.4㎞
累積標高 上り635m、下り635m
難易度 ★★☆☆☆

アクセス

  • JR沼田駅または上越新幹線上毛高原駅から関越交通路線バス鎌田行きに乗り、鎌田バス停で湯元温泉行きに乗り換え、日光白根山ロープウェイバス停(丸沼高原)下車
  • JR日光駅または東武日光駅から東武バス湯元温泉行きに乗り、湯元温泉バス停で日光白根山ロープウェイ方面のバスに乗り換え、日光白根山ロープウェイバス停(丸沼高原)下車
  • 関越自動車道沼田ICから約50分、または日光宇都宮道路清滝ICから約60分、丸沼高原スキー場駐車場を利用

13.男体山(なんたいさん)/標高2486m

日光表連山のシンボルである男体山は、かつては二荒山(ふたらさん)と呼ばれ、現在でも二荒山神社の御神体として崇められている神聖な信仰の山です。下野富士と呼ばれる郷土富士でもあり、日本百名山、関東百名山、栃木百名山などに選定されている栃木県を代表する名峰です。

中禅寺湖畔にそびえる雄大でどっしりとした山容は威厳にあふれており、多くの登山者を魅了します。

男体山は二荒山神社の境内地であるため、日光二荒山神社中宮祠で受付をしてから入山します。入山料は1000円です。なお、登山期間は例年4月25日~11月11日と決まっており、この期間以外は閉山するのでご注意ください。

山の名前 男体山(なんたいさん)
標高 2486m
場所 日光市
地図・天気など 詳細情報

おすすめ登山コース

男体山の登山道は、基本的に二荒山神社から入る1本のみとなります。標高差1200mを超える登りが続き、山頂まで4時間前後かかります。険しい分、山頂に到着した時の感激はひとしお。達成感と圧倒的な眺望で大いなる充足に浸れます。中級者以上の方におすすめしたい、挑戦しがいのある山です。

五合目を過ぎるとガレ場の急登となり、八合目から樹林帯へ。九合目を過ぎると急な砂礫の登りとなりますが、中禅寺湖がはるか下に見えるようになります。やっとたどり着いた頂上には、二荒山神社の御神像が立ち、360度の絶景が待ち受けています。

心ゆくまで感慨に浸りましょう。

二荒山神社中宮→遥拝所→八合目避難小屋→奥宮→男体山→奥宮→八合目避難小屋→遥拝所→二荒山神社中宮

コースタイム(休憩時間含まず) 約6時間
総距離 8.5㎞
累積標高 上り1230m、下り1229m
難易度 ★★★☆☆

アクセス

  • JR日光駅または東武日光駅から東武バス湯元温泉行きに乗り、二荒山神社中宮祠バス停下車
  • 日光宇都宮道路清滝ICから国道120号経て、二荒山神社中宮祠の登山者専用駐車場を利用

まとめ:栃木県の豊かな山々を歩いてみよう

栃木県の山は、低山から高山までバラエティーに富んでいます。登山コースも初心者向けから健脚者向けまでいろいろあるので、好みやレベルに応じて選べます。本記事を参考に、次の休日は自然豊かな栃木の山々を歩いてみてはいかがでしょうか。

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