この記事の要点:両神山(1,723m)は鎖場の多い埼玉県・秩父の日本百名山です。初心者は鎖場のない白井差新道(事前予約・環境整備費1,000円が必要、往復のコースタイム約3時間が目安)か、いちばん人気の日向大谷口からの表参道(往復約6時間40分が目安)がおすすめ。いまの季節は日が短く、12月ごろからは雪や凍結で鎖場の難しさが大きく上がるので、早出と冬の装備を忘れずに。
(2026年11月2日更新:埼玉県が出していた八丁尾根方面のクマによる通行止めが2026年9月10日に解除されたことなど最新の登山情報を加え、コース・アクセス・服装と持ち物・よくある質問を書き直しました。)
両神山(りょうかみさん)は、日本百名山・花の百名山・新日本百名山などにも選ばれる北秩父の名山です。のこぎりの歯のような岩峰が連なり、表参道から八丁尾根まで、初心者向けから鎖場の続く上級者向けまで多くのコースがあります。危険な場所もあるので、出かける前にコースの特徴をよく確かめましょう。
最新の登山情報(2026年11月2日確認)
- 八丁尾根方面の通行止めは解除:埼玉県は、ツキノワグマによる人的被害を防ぐため、上落合橋登山口〜両神山山頂(坂本〜八丁峠、諏訪山山頂〜八丁峠を含む)を一時通行止めにしていましたが、2026年9月10日に解除しました。ただし県は「解除はクマに対する安全を保障するものではない」とし、出没状況によっては再び通行止めになる場合があるとしています。(出典:埼玉県 登山道の通行規制情報)
- クマの目撃情報:埼玉県のサイトでは、解除後の2026年9月23日付で両神山のクマの目撃情報も案内されています。クマ鈴などで音を出して歩き、最新情報は県のページや秩父環境管理事務所で確かめましょう。
- 日没が早い季節:11月は午後4時半ごろには暗くなります。両神山はどのコースも長めなので、朝早く出発し、ヘッドライトを必ず持ちましょう。
- 雪と凍結:両神山では例年12月ごろから雪が降り、4月ごろまで残ります。雪や氷がつくと鎖場・岩場の危険度が大きく上がるので、冬は冬山の装備と経験が必要です。
両神山の基本情報と魅力
- 都道府県:両神山(りょうかみさん) 埼玉県
- 標高:両神山(りょうかみさん) 1,723m
- 天気・アクセスなど:両神山(りょうかみさん) 詳細情報
鎖場のある岩山を、レベルに合わせて楽しめる

経験者には、アップダウンと岩場・鎖場が続く八丁尾根。初心者には、鎖場のない白井差新道。山頂付近はどのコースも急になりますが、自分に合ったコースを選べるのが両神山の魅力です。
5月はヤシオツツジが見ごろ

5月上旬から中旬にかけて、山頂一帯は鮮やかなピンクのアカヤシオなどのツツジに彩られます。花の百名山に選ばれているのも納得の景色です。
信仰の山の面影が残る登山道

三峰山・武甲山とともに「秩父三山」と呼ばれる霊峰です。イザナギ・イザナミの二神を祀るから「両神」という説などがあり、表参道には鳥居や石碑など、信仰の山だったころの名残があちこちに見られます。
初心者・中級者・上級者向けのコース
主なコースを比べると次のとおりです。数字はいずれも目安です(登山経験者の小グループが夏の晴天時に歩いた場合を基準にした値で、休憩や鎖場の渋滞は含みません)。
- 白井差新道(白井差登山口):向いている人 初心者 / 往復距離の目安 約3.0km / 累積標高の目安 約907m / コースタイムの目安 約3時間 / 鎖場 なし
- 表参道(日向大谷口):向いている人 初心者〜中級者 / 往復距離の目安 約9.5km / 累積標高の目安 約1,554m / コースタイムの目安 約6時間40分 / 鎖場 あり
- 八丁尾根(八丁トンネル登山口):向いている人 上級者 / 往復距離の目安 約5.4km / 累積標高の目安 約974m / コースタイムの目安 約7時間 / 鎖場 多い(30か所近く)
- 中又里(諏訪神社)から:向いている人 中上級者 / 往復距離の目安 約12.0km / 累積標高の目安 約2,160m / コースタイムの目安 約10時間50分 / 鎖場 あり(5mの鎖場)
【初心者向け】白井差新道:鎖場なし・最短コース

かつての廃道が整備された道で、鎖場がなく、渓谷の滝を眺めながら登れます。往復のコースタイムは約3時間と、ほかのコースより短く歩けます。
注意する所:私有地を通るため、事前に地権者への電話予約が必要で、下山後に環境整備費1,000円を支払います。往復(ピストン)のみで、ほかのコースへの縦走はできません。予約の方法や受付状況は、出かける前に必ず確かめてください。
【初心者〜中級者向け】表参道(日向大谷口):いちばん人気

信仰の道をたどる、最も人気のあるコースです。登山口の日向大谷には民宿や駐車場があります。
- 日向大谷〜七滝沢分岐:鳥居やお堂、地名と人名が刻まれた小さな石碑が次々と現れます。

- 七滝沢分岐:右の七滝沢コースは難路です。表参道は左へ進みます。
- 分岐〜清滝小屋:沢沿いからジグザグの登りへ。水場からひと登りで清滝小屋の前に出ます。水場は季節によって水量がわずかなことがあるので、水は多めに持ちましょう。

- 清滝小屋〜山頂:小屋の裏からすぐ急な登りが始まり、山頂が木の間から見えると鎖場が現れます。御岳神社の奥社を過ぎれば山頂です。
注意する所:鎖場は1人ずつ通り、鎖に全体重を預けず、足場を確かめながら登り下りしましょう。下りは特に慎重に。
【上級者向け】八丁尾根(八丁トンネル登山口):鎖場の連続


30か所近い鎖場が続く、岩登りの練習にも使われるコースです。木々に覆われた所が多く高度感は比較的少なめですが、アップダウンが連続し、体力と岩場の技術が必要です。ヘルメットをかぶって歩きましょう(登山用ヘルメットの選び方)。

公共交通機関からは遠く、基本は車での移動になります。上落合橋・坂本(魚尾道峠)・尾ノ内渓谷からのコースも八丁尾根や天理尾根につながりますが、ナイフリッジや長い鎖場があり、いずれも上級者向けです。まずは鎖場の少ないコースで経験を積んでから挑戦しましょう。
【中上級者向け】中又里(諏訪神社)からのロングコース

南側から登る往復約12kmの長いコースで、コースタイムは約11時間、累積標高は2,000mを超えます。日の短い季節には向きません。歩く人も少ないので、綿密な計画と十分な体力が必要です。
アクセスと駐車場
両神山の周辺は交通の便があまり良くありません。登山口は7つあり、中又里(諏訪神社)以外には駐車場や駐車スペースがあります。
- 日向大谷口(表参道):公共交通の目安 秩父鉄道・三峰口駅から小鹿野町営バスで終点「日向大谷」へ / 駐車場 駐車スペース多数 / 難易度 初心者〜中級者
- 白井差登山口:公共交通の目安 バスの乗り継ぎが必要(事前に確認) / 駐車場 私有地(事前予約・環境整備費1,000円) / 難易度 初心者
- 八丁トンネル登山口:公共交通の目安 なし / 駐車場 20台程度が目安 / 難易度 上級者
- 上落合橋登山口:公共交通の目安 なし / 駐車場 道路脇に数台 / 難易度 上級者
- 魚尾道峠登山口(坂本):公共交通の目安 小鹿野町内のバスを乗り継ぎ / 駐車場 道路脇に数台 / 難易度 上級者(踏み跡が少なく荒れている)
- 尾ノ内渓谷入口:公共交通の目安 小鹿野町内のバスを乗り継ぎ / 駐車場 尾ノ内渓谷駐車場 / 難易度 上級者(長い)
- 諏訪神社(中又里):公共交通の目安 三峰口駅から中津川方面のバス / 駐車場 なし / 難易度 中上級者(長い)
車の場合、日向大谷へは関越自動車道・花園ICから一般道で向かいます。バスは本数が少ないので、出かける前に小鹿野町営バスや路線バスの最新の時刻表を確かめましょう。
季節ごとの服装と持ち物
山頂は標高1,723m。街より10℃前後低いと考えて準備します。基本は登山の服装と登山の持ち物リストを参考にしてください。
春〜秋
- 岩場でも滑りにくい靴底の登山靴
- 鎖をしっかり握れる手袋(軍手より、手のひらに滑り止めのある登山用手袋がおすすめ)
- 八丁尾根に行くならヘルメット
- 水は多めに(表参道の水場は水量が少ないことがあります)、行動食、レインウェア、ヘッドライト、クマ鈴
晩秋〜冬
鎖場では、手のひらがしっかりグリップする手袋があると安心です。山旅ショップで扱うPUROMONTEのトレッキンググローブは、鎖や岩をつかむ場面の多い両神山の登山に合う手袋です。
晩秋の山頂は風が当たると急に冷えます。鎖場で汗をかいたあとでも着たまま歩ける軽い保温着が、汗冷えを防いでくれます。
よくある質問
Q:初心者でも両神山に登れますか?
A:鎖場のない白井差新道(事前予約が必要)なら、初心者でも挑戦しやすいコースです。表参道にも山頂直下に鎖場があるので、低山で岩場に慣れてから挑戦すると安心です。
Q:何時間かかりますか?
A:白井差新道の往復で約3時間、表参道の往復で約6時間40分が目安です。鎖場の通過や混雑で時間がかかることもあるので、余裕をもって早く出発しましょう。
Q:冬は登れますか?
A:例年12月ごろから雪が降り、4月ごろまで残ります。凍った鎖場や岩場は非常に危険なので、冬山の装備と経験がない人にはおすすめしません。
Q:クマは大丈夫ですか?
A:2026年には八丁尾根方面がクマのために一時通行止めになりました(9月10日に解除)。クマ鈴などで音を出しながら歩き、出かける前に埼玉県の最新情報を確かめてください。
Q:トイレはありますか?
A:日向大谷の登山口周辺などにトイレがあります。山頂にはないので、登山口で済ませておきましょう。
※本記事の作成にはAIを活用し、製品の仕様は各公式サイトの掲載情報(確認日時点)と照合しています。






