この記事の要点:金峰山(2,599m)の初心者向けコースは、標高約2,360mの大弛峠から登る片道約2時間30分(目安)のコースです。いちばん登られているのは瑞牆山荘から富士見平小屋・大日岩を経由する片道約4時間20分(目安)のコースで、日帰りできます。11月の金峰山は、すでに雪や凍結がある初冬の山です。チェーンスパイク・手袋・ダウンなどの防寒着とヘッドライトを持ち、大弛峠への林道は冬は通れなくなるので、出発前に通行情報を確認しましょう。
(2026年11月2日更新:山小屋の営業期間と冬の道路・装備の注意を確認して「最新の登山情報」を追加し、コース比較表・アクセス・季節ごとの服装と持ち物・よくある質問を書き直しました。)
金峰山は奥秩父連峰の名峰で、日本百名山にも選ばれています。山頂のシンボル・五丈岩、山頂付近の高山植物、山頂近くの金峰山小屋など、登山者を楽しませてくれる景色とスポットが魅力です。登山コースや歴史を知って、金峰山の登山をより楽しいものにしましょう。
最新の登山情報(2026年11月2日確認)
- 雪と凍結:金峰山は10月から雪が降ることがあり、12月ごろから積雪が増えます。11月は稜線や北側の登山道が凍結していることがあるので、チェーンスパイクを持っていきましょう。まとまった雪が積もると、冬の一般ルートの瑞牆山荘コースでもアイゼンが必要になります。
- 金峰山小屋:営業期間は例年4月下旬〜11月下旬で、3月〜4月中旬は休業です。泊まる場合は必ず事前に小屋へ連絡を。(出典:長野県山小屋情報ポータルサイト)
- 大弛峠への道路:大弛峠へ通じる林道(川上牧丘線)は冬期は通れなくなります。開通状況は山梨県の林道通行規制情報や川上村で確認してください。
- 日の短さ:11月は日が短く、夕方の稜線は一気に冷え込みます。早めに出発し、遅くとも午後早い時間には下山を始めましょう。
金峰山の基本情報
金峰山は山梨県では「きんぷさん」、長野県では「きんぽうさん」と呼ばれています。古くは金風山(きんぷうさん)と呼ばれていました。
- 都道府県:金峰山(きんぷさん|きんぽうさん) 山梨県・長野県
- 標高:金峰山(きんぷさん|きんぽうさん) 2,599m
- 天気・アクセスなど:金峰山(きんぷさん|きんぽうさん) 金峰山の詳細情報
気温の目安:最も暖かい8月の平均気温は約12℃、最も冷える2月は約−11.6℃。真冬は最低気温が−18℃ほどまで下がることもあります。夏でも麓より晩秋のような涼しさです。
金峰山の登山が人気の理由
金峰山は奥秩父の盟主にふさわしい山容を誇り、古くから信仰の山として知られています。シンボルの五丈岩、360度の絶景など、人気の理由を紹介します。
山頂にそびえる大きな五丈岩

金峰山の象徴・五丈岩は、高さ約15mほどの花崗岩で、遠くからも見ることができます。古くは五丈岩の頂から湧き水が出て、甲斐・武蔵・信濃の三国を流れる川の水源となり、金峰山の神々を耕作の守り神として崇めた歴史があります。
山頂からは水の信仰に関わる土馬や水晶などが見つかっていて、出土品は山梨県立博物館で見ることができます。五丈岩に登って滑落する事故が過去に何度も起きています。山頂でけがをすると助けが来るまで長い時間がかかるので、五丈岩には決して登らないようにしましょう。
山頂からの雄大な景色

樹林帯から稜線に出ると、一気に視界が開けます。山頂からは瑞牆山と八ヶ岳連峰、遠くには富士山も望めます。南アルプスや浅間山もよく見え、山を指さして名前を当てる登山者の声が聞こえてきます。
山小屋泊やテント泊の計画を立てやすい

山頂近くの金峰山小屋をはじめ、大日小屋・富士見平小屋・大弛小屋と山小屋が点在しています。大弛小屋・大日小屋・富士見平小屋はテント泊ができ、北アルプスでのテント泊の前の練習の場としても人気です。
奥秩父縦走のハイライト

金峰山は、奥多摩と瑞牆山荘を結ぶ奥秩父縦走路のハイライトです。雪のない季節に数日かけて歩く縦走で、北アルプスにまだ残雪がある6月ごろから挑戦する人が多いです。金峰山をゴールにもスタートにもでき、自由に計画を立てられるのが奥秩父の魅力です。
金峰山の難易度別おすすめ登山コース
主なコースは、瑞牆山荘・大弛峠・廻り目平から登る3つで、どれも日帰りできます。下の数字は片道(登り)の目安です。
- 大弛峠から:向いている人 初心者 / 片道コースタイム(目安) 2時間30分 / 距離(目安) 約4.0km / 累積標高差(目安) 約395m
- 廻り目平から:向いている人 初心者〜中級者 / 片道コースタイム(目安) 3時間10分 / 距離(目安) 約5.9km / 累積標高差(目安) 約1,040m
- 瑞牆山荘から:向いている人 中級者 / 片道コースタイム(目安) 4時間20分 / 距離(目安) 約5.2km / 累積標高差(目安) 約1,129m
初心者向け:大弛峠からのコース(いちばんやさしい)

- 登山口:大弛峠(標高約2,360m)。車で行ける日本の峠の中でも最も高い場所の一つとして知られています。
- 標高差は約400mで、子どもと一緒にも登れる初心者向けのコースです。
- 峠のすぐ近くに大弛小屋があり、テント泊もできます。
- 注意:駐車スペースは数十台ほどで、土日はすぐに満車になります。長野県側(廻り目平側)からの道は悪路のため、山梨県側(塩山方面)から入るのがおすすめです。林道は冬期は通れません。
初心者〜中級者向け:廻り目平からのコース(キャンプとセットで)

廻り目平はクライミングの聖地・小川山の近くにある、人気のキャンプ場です。西俣沢沿いを約1時間歩いて八丁平分岐へ。分岐から左へ進み金峰山小屋へ向かいます。分岐から少し歩いた所の水場が最終水場です。金峰山小屋までは約2時間、小屋から山頂までは約20分です。
中級者向け:瑞牆山荘からのコース(金峰山に行くならこのコース)

- 瑞牆山荘から約1時間で富士見平小屋。水場とトイレがあり、テント泊もできます。
- 飯盛山を巻くようにして約1時間で大日小屋。テント場と水場があります。
- 大日小屋から約30分で大日岩。ここから約1時間の登りで砂払ノ頭に着き、稜線に出ます。
- 稜線を約1時間歩くと山頂です。奥秩父の山々を見渡せる、眺めのよい区間です。
- 注意:稜線は風が強く、晴れていても体が冷えます。11月以降は凍結にも注意しましょう。
アクセスと駐車場
- 瑞牆山荘:JR韮崎駅から登山バスがあります。運行期間・時刻は季節で変わるので事前に確認を。登山口には無料駐車場があり、100台以上停められます。途中に増富ラジウム温泉があります。
- 大弛峠:マイカーのみ。山梨県側(塩山方面)から林道で。冬期は通行できません。
- 廻り目平:長野県川上村側からマイカーで。キャンプ場に駐車できます。
- 西沢渓谷にも駐車場があります。土日や紅葉シーズンは大変混み合うので、早めの到着を心がけましょう。
山小屋・テント場情報
大弛小屋

国師ヶ岳・北奥千丈岳の近くの小屋で、小屋泊・テント泊ができます。金峰山へ最短で登れる大弛峠駐車場のそばにあり、トイレ・水場もあります。
富士見平小屋

瑞牆山荘から1時間ほどの、瑞牆山・金峰山登山のベースになる山小屋です。小屋泊・テント泊ができ、近くに水場、トイレもあります。広いテント指定地で、山の時間をゆっくり過ごせます。
甲武信小屋

奥秩父縦走で使われる甲武信ヶ岳直下の山小屋で、小屋泊・テント泊ができます。樹林帯の落ち着いた雰囲気で、安心してテントを張れます。
廻り目平キャンプ場

長野県側から金峰山へ登るときの登山口です。クライミング・登山・渓流釣り・キャンプのベースとして人気があり、直火での焚き火ができるのもうれしい点です。
各山小屋の営業期間は年によって変わります。冬期は休業する小屋が多いので、泊まる前に必ず各小屋に確認してください。
季節ごとの服装と持ち物
金峰山は2,500mを超える山で、夏でも稜線は涼しく、晩秋からは冬山の装備が必要です。基本は登山の服装と登山の持ち物チェックリストを確認し、季節に合わせて足しましょう。稜線の岩場では足首を守る登山靴がおすすめです。
夏〜初秋(7〜9月)
- 夏でも化繊の保温着や長袖シャツを1枚。稜線は風が強いので、レインウェアは防風着にもなります。
- 日差しが強いので帽子とサングラス、日焼け止めを。
晩秋〜初冬(10〜11月):いまの時期
- 手袋(登山用手袋)、ニット帽、ダウンジャケットなどの保温着は必須です。
- 凍結に備えてチェーンスパイクを。雪が積もったらアイゼンが必要です。
- 日没が早いので、ヘッドライトと予備電池を。温かい飲み物を入れた保温ボトルもあると安心です。
汗をかきやすい登りでも、休憩中の冷えにも対応しやすいのが、通気性のよい化繊の保温着です。歩きながら着ていられるので、冷えやすい稜線でも体温を保ちやすくなります。
耳まで覆えるキャップは、風の強い稜線で頭と耳の冷えを防ぎます。
冬(12〜4月)
- 膝まで埋まる雪が積もると、瑞牆山荘ルートでもアイゼンが必要です。冬用の登山靴、ハードシェル、ゲイターなど雪山装備で。雪山の経験者と一緒に計画しましょう。
- 雪化粧した五丈岩と富士山の景色は格別ですが、稜線の強風と寒さは厳しいものです。冬の服装は冬の登山の服装を参考にしてください。

よくある質問
登山初心者でも金峰山に登れますか?
登れます。初めてなら標高差が約400mと小さい大弛峠からのコースがおすすめです。ただし林道が通れる時期に限られます。瑞牆山荘からのコースは距離と標高差が大きいので、少し慣れてから挑戦しましょう。
何時間かかりますか?
片道(登り)の目安は、大弛峠から約2時間30分、廻り目平から約3時間10分、瑞牆山荘から約4時間20分です。往復では下りの時間も加わるので、休憩を含めて余裕を持った計画を。
トイレはありますか?
各山小屋・キャンプ場・登山口にあります。山頂やルート上にはないので、施設で済ませておきましょう。携帯トイレもあると安心です。
冬は登れますか?
10月から雪が降ることがあり、12月ごろから積雪が増えます。積雪期は冬山の装備と経験が必要です。雪山が初めてなら、経験者と一緒に、天気の安定した日を選びましょう。
五丈岩には登れますか?
過去に滑落事故が何度も起きています。山頂でのけがは救助に時間がかかるので、登らずに下から眺めましょう。
金峰山周辺の観光・グルメ・温泉
増富の湯

温度の違う複数の湯船で楽しめるラジウム泉が特徴の、源泉かけ流しの温泉です。瑞牆山荘へ向かう道の途中にあり、下山後に立ち寄りやすい場所です。
芝生広場

瑞牆山自然公園の中にある、芝生が広がる公園です。地元の農産物の販売なども行われ、瑞牆山へのクライミングの入口としても使われています。
みずがき食事処

地元の方が営むお蕎麦屋さんです。食材がなくなると早く閉めることもあるので、事前に確認すると良いでしょう。
南牧村農畜産物直売所

廻り目平キャンプ場へ向かう途中の直売所で、地元の牛乳や野菜、加工品、お土産などを扱っています。登山後のソフトクリームもおすすめです。
ゆ〜ぷるにらさき

韮崎市の入浴施設です。韮崎駅・韮崎ICに近く、マイカーやレンタカーの帰りに寄りやすい場所にあります。近くには道の駅にらさきもあります。営業日・時間は事前に確認してください。
金峰山で登山のステップアップを!
金峰山は奥秩父の主峰のひとつで、初心者から上級者まで多くの登山者を受け入れる懐の深い山です。日帰り・縦走・小屋泊・テント泊と、目的や技量に合わせて計画を組めるのが特徴です。金峰山に登って、次の山へのステップアップにしてみてください。となりの瑞牆山とあわせて登るのもおすすめです。
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※本記事の作成にはAIを活用し、製品の仕様は各公式サイトの掲載情報(確認日時点)と照合しています。






