この記事の要点:景信山(標高727.1m)は、初心者なら高尾駅北口から京王バスで終点「小仏」へ行き、小仏峠経由で山頂を往復するか、城山へ縦走するショートコースがおすすめです。所要時間は2〜3時間が目安。高尾山から縦走する場合は約4時間30分の長めの山歩きになります。11月は紅葉の見ごろで日没が早いので、15時までには下山を始め、防寒着とヘッドライトを持って行きましょう。
(2026年11月2日更新:アクセスと最新の注意点を公式情報で確かめ直し、コース比較表・季節ごとの服装と持ち物・よくある質問を追加しました。)
世界でも有数の登山者数を誇る、東京都に位置する山、高尾山。高尾山までは観光客やハイカーなど、様々な目的を持って登られていますが、高尾山以降の稜線は登山を嗜好する人達のフィールドとなり、穏やかなハイキングが楽しめます。今回は稜線の中でも適度な歩きごたえと眺望が魅力の山、景信山をご紹介します。
- 都道府県:景信山(かげのぶやま) 東京都八王子市・神奈川県相模原市
- 標高:景信山(かげのぶやま) 727.1m
- 初心者向けの登山口:景信山(かげのぶやま) 小仏バス停(京王バス 高尾駅北口から終点)
- 天気・アクセスなど:景信山(かげのぶやま) 景信山の詳細情報
景信山登山が人気の理由
人気①:初めての方におすすめの低山縦走

山から山を移動する山岳縦走は、山を登る人にとってご褒美とも言える登り方です。森林限界を越えた圧倒的な眺望が醍醐味である高所での縦走も魅力ですが、低山の縦走も山の楽しみに溢れています。景信山を目指して縦走していると、信仰の歴史深い高尾山、喧騒から離れた城山、奥深さが増してくる景信山と、同じエリアなのに山頂によって全く異なる雰囲気を楽しめます。頂上から見る景色もそれぞれ個性があり、低山縦走の魅力溢れたピークこそが景信山です。
人気②:関東平野・相模湖を望める清々しい眺望

登山を始めた頃、休みを見つけては早朝の横浜線から電車を乗り継ぎ、高尾山口から目指した山が景信山でした。その目的は、人の営みを見守るように望む関東平野の眺望と、霊峰富士山の遠望に、相模湖と自然多いエリアの景色を見ることでした。仕事や街での生活に疲れた時、普段は気がつかないけれど、少し目を離せば豊かな自然があり、その自然の中から街を望んでいると、不思議と愛しく思えてくる瞬間があります。
景信山からの眺望は、有名アルプスから望むような雄大で特別なものではありませんが、疲れがゆっくり癒やされるかのような魅力があり、たまに会う古い友人のように「元気かぁ」と会いに行きたくなります。
人気③:公共交通機関を利用した多彩なルート
景信山は高尾山からの縦走、逆方向である陣馬山からのアプローチを始め、多くの登山口から山頂を目指すことができる飽きの来ない山です。マイカーアクセスでピストン登山も可能ですが、電車・バスなどの公共交通機関を利用して歩くのがおすすめで、景信山周辺の自然を満喫できます。自身の調子や同行者の経験に合わせて計画を立てられるので、グループ登山にもピッタリです。
最新の登山情報(2026年11月2日確認)
- バス:八王子市の案内では、景信山へはJR高尾駅北口から京王バス「小仏」行きに乗り、終点で降りて歩きます。週末の朝は混み合うので、早めにバス停へ。時刻は京王バスの公式で確認してください。(出典:八王子市「景信山」)
- 高尾山のケーブルカー・リフト:高尾山から縦走する人で使う予定がある場合、11月2日の確認時は高尾登山電鉄の公式サイトがメンテナンス中で、運行時間を確認できませんでした。運行状況は高尾登山電鉄の公式X(@Takao_Tozan)で確かめてください。(出典:高尾登山電鉄)
- 紅葉の時期の混雑:11月は高尾山周辺がもっとも混み合う時期です。高尾山山頂〜城山の区間や小仏行きのバスは、週末に長い列ができることがあります。時間に余裕を持った計画を。
- 日没:11月の東京の日の入りは16時30分前後。樹林帯はそれより早く暗くなるので、ヘッドライトは必ず持って行きましょう。
- 野生動物:高尾・陣馬の山にもツキノワグマがすんでいます。人の少ない平日や早朝・夕方はクマ鈴などで音を出し、食べ物のゴミは必ず持ち帰りましょう。
- 茶屋:山頂の茶屋は天候や時期で休むことがあります。飲み物と行動食は必ず持参しましょう。
景信山の登山コース
まずは主なコースを比べてみましょう。距離とコースタイムは山旅旅の記録による目安です。休憩時間は含みません。
- 小仏バス停〜景信山 往復:向いている人 はじめての人・子連れ / 距離 — / コースタイムの目安 約2時間 / 難易度 ★☆☆☆☆
- 小仏バス停〜景信山〜城山〜千木良バス停:向いている人 初心者 / 距離 約7km / コースタイムの目安 約2時間50分 / 難易度 ★★☆☆☆
- 高尾山口駅〜高尾山〜城山〜景信山〜小仏バス停:向いている人 初心者〜(歩き慣れてきた人) / 距離 約10.5km / コースタイムの目安 約4時間30分 / 難易度 ★★☆☆☆
- 景信山〜陣馬山の縦走:向いている人 中級者 / 距離 高尾山からなら1日がかり / コースタイムの目安 ★★★☆☆
初心者向け:小仏バス停から景信山を往復
いちばん手軽なのが、小仏バス停から景信山を往復するコースです。バス停から舗装路を少し歩いて登山道に入り、1時間ほどで山頂に着きます。登りの時間が短いので、はじめての登山や子ども連れにも向いています。下りは同じ道を戻るので道迷いの心配も少なく、時間が余ったら次に紹介する城山へ足を延ばせます。
初心者向け:気軽に景信山へ−負担の少ないショートコース
- ゴール地点:小仏バス停 千木良バス停
- 地点間の距離:小仏バス停 7km
- コースタイム:小仏バス停 2時間50分
- 難易度:小仏バス停 ★★☆☆☆
小仏バス停をスタートし、1時間弱で景信山に登頂、その後城山へ縦走して相模湖方面へ下山するルートです。短時間で歩けるので負担が少なく、余裕があれば下山後相模湖駅まで歩けるので、柔軟な計画を立てることができます。

景信山から見た城山方面。

眼下には相模湖方面も見えます。市街地と自然の多いエリア、両方の眺望を楽しめるのが景信山の特徴です。

小仏バス停から城山までのルートは後述の縦走ルートと同じ道で、城山から相模湖方面までは樹林帯を下ります。城山も景信山に負けず展望に優れています。時間は余裕があるので、城山で足を伸ばして昼寝というのもおすすめで最高の山時間です。

樹林帯も明瞭な道で迷うことは少ないですが、ガスが多いと迷いやすいので要注意です。

千木良バス停までは城山山頂から1時間ほどです。樹林帯を抜け、里に着けば千木良バス停まで間もなくです。

時間があれば周辺を歩いて相模湖駅まで至るのもおすすめです。相模湖周辺は街の喧騒から離れた里の風景が残り、落ち着いた道を歩けます。相模湖駅までは画像にある弁天橋を通っていくルートで、千木良バス停から1時間ほどで到着します。
初心者〜:高尾山から景信山へ−魅力の低山縦走
- ゴール地点:高尾山口駅 小仏バス停
- 地点間の距離:高尾山口駅 10.5km
- コースタイム:高尾山口駅 4時間30分
- 難易度:高尾山口駅 ★★☆☆☆
京王高尾線高尾山口駅をスタートし、高尾山、城山、景信山を登る縦走ルートです。それぞれの山頂で魅せる眺望を楽しみながら高尾エリアの自然を満喫できる、景信山登山で最もおすすめしたいルートです。高尾山だけでは物足りなくなった人の「次の一歩」にぴったりです。高尾山のコースについては高尾山の登山ガイドもご覧ください。

登山口は高尾山口駅をスタートし、間もなく至るケーブルカー・リフトの左側にある稲荷山ルート登山口です。

幾つかある高尾山までのコースの内、人工物が少なくハイキング道として整備されています。

始めは階段と手すりが多くあります。

途中の稲荷山から見る眺望。街から離れ「山に来たんだ」と実感します。

稲荷山を過ぎて1時間ほどで高尾山山頂に到着します。山頂からは丹沢方面が良く見えます。

高尾山を過ぎて城山へ向かいます。アップダウンがある区間ですが、焦らずゆっくり歩きます。

このルートの良いところは、休みたいポイントで眺望と整った休憩スポットがあるところ。一丁平からも好展望です。

一丁平を過ぎ、登りを経ると城山に到着です。天狗の木彫りが目印の山頂は広く、ここでトイレ休憩や行動食を補給するのが良いです。

茶屋の横を通って景信山へ。

城山と景信山の中間点の小仏峠まで下ります。

小仏峠着。ここから底沢や小仏峠バス停方面、景信山方面に分かれます。

景信山へ向かうと、視界が少し開けて気持ちの良い登山道を歩きます。

景信山に到着です。眺望に優れ、ここでのんびり休憩して、小仏バス停に下山します。
小仏峠までは樹林帯を通り、バス停まで1時間ほどです。
中級者向け:景信山から陣馬山へ
歩き慣れてきたら、景信山から明王峠を通って陣馬山まで足を延ばす縦走もおすすめです。高尾山から陣馬山まで歩き通すと1日がかりの長い山歩きになるので、日の長い季節に、朝早く出発しましょう。日の短い11月〜2月は、小仏バス停から景信山・陣馬山へ向かうなど、距離を短くする工夫を。
景信山登山のQ&A(難易度・水場・トイレ・雪)
難易度は?
明瞭な登山道と複数の登山口を持ち、標高1,000m以下で低山である景信山は、初心者の方でも登ることが可能です。どのルートも日帰り可能で低山ハイクが楽しめますが、悪天候になると道迷いを起こしやすい場所もあるので、当日の天候を事前に確認しておき、早出で登ると行った対策をするのが良いです。
水場とトイレは?

水場は小仏ルートにあり、その他は登山口、または営業していれば各山頂の茶屋で飲料を購入することができます。
景信山山頂にトイレがあり、周辺の高尾山、城山にも利用可能なトイレがあります。公共交通機関でアクセスの際は各駅にトイレがあり、他のエリアと比べて困ることは少ないです。
雪は?

冬は雪が降ることがあり、日陰では春先まで雪や凍結が残ります。年に何度か大きな降雪があると、軽アイゼンが必要になる雪山に変わるので、低山といえども冬山装備が無い場合は入山しないのが良いです。登山道上の雪が解ければ冬でも特殊な技術は必要なく、軽アイゼンやチェーンスパイク(事前に使い方を覚えること)があれば通年登ることができます。
アクセスと駐車場

- 小仏から登る:JR中央線高尾駅の北口から京王バス「小仏」行きで終点へ。景信山へは歩いて約1時間です。
- 高尾山から縦走する:京王高尾線の高尾山口駅から歩き始めます。
- 相模湖側に下りる:城山から千木良バス停へ下り、神奈川中央交通バスで中央線相模湖駅へ。
マイカーの場合は高尾山口駅周辺の駐車場・小仏峠などの各登山口周辺に駐車場があります。ただし紅葉シーズンの週末は高尾山口駅周辺の駐車場がすぐ満車になり、小仏方面の道も狭いので、電車とバスで行くのがおすすめです。縦走なら車に戻る必要もありません。
季節ごとの服装と持ち物
景信山は727mの低山ですが、尾根は風が通り、山頂で休むと思った以上に体が冷えます。登りでかいた汗を冷やさない服と、休憩で羽織る1枚が基本です。くわしくは登山の服装の選び方と登山の持ち物チェックリストにまとめています。
- 春(3〜5月):服装の目安 速乾の長袖+ウインドシェル / あると安心な道具 レインウェア、帽子
- 夏(6〜9月):服装の目安 速乾Tシャツ。樹林帯は蒸し暑い / あると安心な道具 水1.5L以上、虫よけ、汗ふきタオル
- 秋(10〜11月):服装の目安 長袖のベースレイヤー+薄手の保温着+風よけ / あると安心な道具 手袋、ヘッドライト
- 冬(12〜2月):服装の目安 保温力のある肌着+フリース+防風ジャケット、休憩用にダウン / あると安心な道具 チェーンスパイク、手袋、保温ボトル
足元は、ぬかるみや霜どけの泥でも滑りにくい登山靴がおすすめです。小仏峠への下りや城山からの樹林帯の下りは、雨のあとに滑りやすくなります。
汗冷えしにくい肌着を選ぶ
縦走では登り下りをくり返すので、汗をかいては冷えるのくり返しになります。肌に触れる1枚は、ぬれても冷えにくいメリノウールなどがおすすめです。山旅ショップのバックメッシュ・アクティブメリノ・ロングスリーブシャツは、汗がこもりやすい背中側がメッシュになっていて、秋の縦走で長袖1枚から歩き出したいときに合っています。
休憩でも着たまま歩ける保温着
山頂で長く休むと、11月の景信山では体がすぐに冷えます。POLARTEC アルファダイレクト90 ULジャケットは、通気性のある化繊の保温着なので、休憩で羽織ったまま歩き出しても蒸れにくく、着たり脱いだりの回数を減らせます。
小銭・地図・行動食はすぐ出せる所に
茶屋での買い物やバス代、スマホの地図アプリ、行動食は、ザックを下ろさずに取り出せると縦走のリズムがくずれません。山旅ショップのダイニーマ製ULサコッシュは、軽くて体の前に下げておけるので、小さな荷物をまとめておくのに向いています。
景信山の温泉情報
京王高尾山温泉 極楽湯

高尾山口駅のそばにある温泉です。温泉はアルカリ性単純温泉で、筋肉痛を始めとした登山にはありがたい効能があります。露天風呂から季節によって替わるお湯など、登山の疲れをゆっくり癒やし、館内でお食事をすれば、最高の気分で帰路につくことができます。
小仏バス停からスタートし、高尾山口駅下山に設定すると、スムーズに極楽湯を利用できます。
よくある質問
景信山は登山初心者でも登れますか?
はい。小仏バス停から山頂まで歩いて1時間ほどで、道もはっきりしているので、初心者や子ども連れでも登れます。はじめてなら小仏からの往復か、城山まで歩いて千木良へ下りるショートコースがおすすめです。
景信山登山は何時間かかりますか?
小仏バス停からの往復で約2時間、城山を通って千木良バス停へ下りると約2時間50分、高尾山口駅から高尾山・城山を通って縦走すると約4時間30分が目安です(休憩は含みません)。
高尾山から景信山まで歩けますか?
歩けます。高尾山山頂から一丁平・城山・小仏峠を通って景信山まで、道標の整った尾根道が続きます。高尾山に登ったことがあり、もう少し歩いてみたい人にちょうどよい距離です。
景信山にトイレはありますか?
山頂にトイレがあります。城山や高尾山にもあり、低山の中ではトイレに困りにくいエリアです。
冬の景信山は登れますか?
雪のない日は冬も登れます。ただし雪のあとは日陰に雪や凍結が残るので、チェーンスパイクを持って行きましょう。大雪のあとで冬山の装備がない場合は、登るのを見送ってください。
景信山登山で低山の魅力を堪能しよう

景信山は高尾エリアにある山で、日帰りで縦走や気軽なショートコースなどが楽しめるおすすめの山頂です。関東平野の眺望に優れ、人の営みを見守るかのような景色に、山の懐の深さと美しさを感じられます。メンバーや力量に合わせて多彩な計画が立てられるので、1年を通して歩けるのも魅力です。
景信山に登って、低山の魅力をぜひ体験してください。
※本記事の作成にはAIを活用し、製品の仕様は各公式サイトの掲載情報(確認日時点)と照合しています。






