この記事の要点:日和田山(305m)は、西武池袋線・高麗駅から歩いて登れる初心者向けの山です。登山口から一の鳥居で「男坂(岩場あり・二の鳥居まで約15分)」と「女坂(緩やか・約20分)」に分かれ、二の鳥居から巾着田を見下ろし、山頂へはさらに10分ほど。往復1時間半前後が目安です。11月は紅葉と澄んだ眺望の季節ですが、日の入りが早く、落ち葉で岩や土の道が滑りやすくなります。日高市は下りは女坂を勧めています。
(2026年11月2日更新:日高市・巾着田公式サイトで登山道の所要時間、岩場での注意、ハイキングコース、駐車場とアクセスを確かめて直し、季節ごとの服装と持ち物、よくある質問を加えました。)
日和田山(ひわださん)は埼玉県日高市のシンボルと言われている山です。標高が305mと低い山なのですが、関東平野の端に構えるため山頂からの見晴らしは低山とは思えないほどの素晴らしい景色です。麓には曼珠沙華で有名な巾着田があり、名前の由来は山から見下ろしたときに高麗川の流れる地形が巾着に見えるからと言われています。それでは是非、日和田山に登り自然が造った巾着を眺めてみませんか?

▲日和田山金毘羅神社より眺める巾着田
最新の登山情報(2026年11月2日確認)
- 登山道:日高市によると、一の鳥居で男坂と女坂に分かれます。男坂はゴツゴツした岩場で手を使う急傾斜があり、二の鳥居まで約15分。女坂は緩やかで約20分、初心者や体力に自信のない人向けで、下りは女坂が勧められています。(出典:日高市 日和田山(2025年11月26日更新))
- 岩場での注意:男岩・女岩などでのロッククライミングは禁止です。死亡事故が起きており、日高市は「岩場は大変危険なので絶対に登らないでください」と呼びかけています(登山道の男坂とは別の岩場です)。
- 野生動物:クマ、イノシシ、シカ、サルなどが生息していると日高市が案内しています。クマ鈴を付け、食べ物のゴミは必ず持ち帰りましょう。
- 駐車場:巾着田の駐車場は普通車1日500円(二輪車100円)。曼珠沙華の開花期は周辺道路が非常に混むため、鉄道の利用が勧められています。(出典:巾着田公式サイト よくあるご質問)
- 11月の注意:日の入りが早いため、午後遅くの入山は避け、遅くとも15時ごろには下山しましょう。落ち葉の下の石や木の根で滑りやすい時期です。
日和田山が初心者向けの理由
- 場所:日和田山(ひわださん|ひわだやま) 埼玉県日高市
- 標高:日和田山(ひわださん|ひわだやま) 305m
- 最寄り駅:日和田山(ひわださん|ひわだやま) 西武池袋線 高麗駅
- 天気・アクセス:日和田山(ひわださん|ひわだやま) 日和田山の詳細情報
埼玉県南西部にある奥武蔵の山の一つです。奥武蔵自然歩道のハイキングコースの一部で初心者向けですが、男坂を登れば岩場もあり登りごたえは十分あります。
男坂は手を使う場所もありますが、家族連れも多く登っている山で、初心者が岩場の歩き方を覚えるのにも向いています。緩やかな女坂もあるので、体力や技術に合わせて選べます。
山頂まで登った後には、奥にある高指山、物見山、北向地蔵を目指すのも楽しい山歩き時間を過ごせるのでお勧めです。駅から歩いて登れて、帰りに巾着田や温泉にも寄れる、首都圏から気軽に行ける低山です。
日和田山の登山コース
日和田山の登山には様々なコースがあり、初心者から上級者、ハイキングからトレイルランニングを楽しむ様々な人たちに人気のある山です。主なコースを一覧で比べます。
- 高麗駅〜日和田山 往復:向いている人 初心者・家族連れ / 時間の目安 約1時間半〜2時間(駅から) / ポイント 男坂・女坂を選べる。巾着田の眺め
- 日和田山〜物見山〜北向地蔵 周回:向いている人 初級者 / 時間の目安 約4時間(目安) / ポイント ベンチの多い尾根歩き
- 日和田山〜北向地蔵〜武蔵横手駅 縦走:向いている人 初級〜中級者 / 時間の目安 約4〜5時間(目安) / ポイント 駅から駅へ歩ける
巾着田公式サイトに載っている奥武蔵自然歩道の区間タイムは、巾着田・あいあい橋→日和田山登山口10分、登山口→日和田山山頂40分、山頂→高指山山頂30分、高指山→物見山山頂30分、物見山→展望休憩所5分、展望休憩所→北向地蔵30分です。日和田山登山口から高麗駅までは15分とされています。(出典:巾着田公式サイト 市内ハイキングコース)
【初心者向け】日和田山 往復・周回コース
登山口から山頂を往復するだけでも山頂からの景色が楽しめます。登りの累積標高は200m弱で、登山口からの往復で1時間30分程の程よいハイキングになります。初めての方は「登りは男坂か女坂、下りは女坂」がおすすめです。
【初級者向け】日和田山〜北向地蔵 周回コース
日和田山山頂からさらに高指山、物見山、北向地蔵へと尾根を歩くコースです。北向地蔵からは周回して物見山に戻り、来た道を下るのも良いです。途中に東屋やトイレ、ベンチがあり、休憩しながら歩けます。
【初級〜中級者向け】日和田山〜物見山 縦走コース
北向地蔵から、武蔵横手駅に下山する事も出来ます。巾着田公式サイトの奥武蔵自然歩道では、さらに鎌北湖を経て毛呂駅・東毛呂駅へ向かうルートも紹介されています。体力に合わせていろいろなコースが楽しめるのも日和田山の魅力の一つです。
コースの様子:登山口から男坂(女坂)〜金毘羅神社〜山頂
日和田山登山口より登り始めてすぐにトイレと自動販売機があります。先に進むと山に祀られている金毘羅神社の一の鳥居があります。

一の鳥居を過ぎた先には男坂と女坂の分岐があります。体力や技術に自信のない方は要所に手すりもある女坂をお勧めしますが、比較的傾斜がある岩場の男坂は、初心者が挑戦するにはちょうど良い岩場です。登ってみようと思われる方は、基本の三点支持(両手両足のうち3点で体を支える)を守りながら安全第一で挑戦されるのも良いかと思います。濡れた日や落ち葉の多い時期は女坂を選びましょう。

岩場を登り切った先に二の鳥居と金毘羅神社が見えてきます。振り返ると巾着田を見下ろす景色が広がっています。お天気が良ければ富士山も見えます。

日和田山山頂
金毘羅神社より奥に進み10分ほどで日和田山山頂に到着します。山頂の碑の近くに石塔があります。享保十年と彫られているので今から約300年前のものになります。

▲日和田山山頂の碑と石塔
山頂からは東側に武蔵野台地の素晴らしい景色が広がっています。

▲日和田山山頂からの景色
高指山、物見山
日和田山山頂よりさらに奥に進みます。途中、林道に出て設備施設のような建物を向かって左方向から回り込んだ先に高指山の山頂の木柱があります。山頂からの展望は無いです。
林道をさらに進むと途中に東屋とトイレと売店、自動販売機があります。その先の小さなお社を通りすぎ小高いピークを登った先で物見山に到着します。

▲東屋と向こうにトイレ

▲お社前に祀られていた大黒様と恵比須様
残念ながら物見山からも展望はありませんが、付近が開けておりベンチも整備されているので、ここで山ご飯を楽しまれている方が多くいます。

▲物見山山頂の碑
北向地蔵尊
物見山よりさらに30〜40分程度進んだ先に北向地蔵が祀られています。
江戸時代の1783年に起きた浅間山の大噴火は天明の大飢饉につながり、その後何年間も飢饉や疫病をもたらしました。村人たちは噴火の3年後である天明6年に栃木市にある岩船地蔵尊より分身を譲り受け、岩船不動尊と向かい合うように北向きに建て村の守護神として祀ったのが北向地蔵と伝えられています。

基礎の正面には、右 白子ヨリ 子ノ権現道、左 横手ヨリ大山道と道案内が書かれているとあり、この場所はかつての交通の要所で、信仰の道を旅する人々にとって大切な道標でもあったお地蔵さまであることが解ります。
休憩と山ご飯
このコースはベンチが随所に設置されているので、休憩をしながら楽しむことが出来ます。絶景を楽しみながらの山ご飯ならば、日和田山山頂がお勧めですが、人気の山なので混んでいる事が多いです。
先に進んだ物見山の山頂からは展望はないのですが開けており、ベンチも設置されているのでこちらで山ご飯を楽しまれている方が多く、私もここで山ご飯をしました。登山口からの距離を考えてもお腹が空いてきそうな距離でもあります。

▲山ご飯は煮込みうどん
アクセスと駐車場
日和田山は大変交通の便が良く、人気がある理由の1つです。
電車の場合
登山口最寄りの駅は西武池袋線の高麗駅で、巾着田公式サイトでは日和田山登山口まで徒歩15分とされています。池袋駅から約1時間ほどで着くので、都心から気軽に行けます。JR川越線・八高線の高麗川駅からも歩けますが、巾着田まで徒歩約40分と少し遠くなります。
車の場合
登山口近くに有料の駐車場が何か所かあり、巾着田の駐車場(普通車1日500円)も使えます。曼珠沙華の時期(9月下旬ごろ)は大変混むので、電車がおすすめです。

▲登山口にある駐車場 無人販売がありました
高速道路は圏央道狭山日高ICが最寄りで約9㎞/15分、圏央鶴ヶ島ICからは約11㎞/25分が目安です。曜日や時間帯により渋滞することがあるのですが、関越自動車道を使う場合だと圏央鶴ヶ島ICが良いかと個人的には思っています。
季節ごとの服装と持ち物
日和田山は低い山ですが、岩場や木の根の道があり、汗もかきます。街歩きの格好ではなく、歩きやすい服と靴で出かけましょう。
- 春(3〜5月):服装の目安 速乾の長袖+薄手の羽織り / あると安心な道具 雨具、帽子
- 夏(6〜8月):服装の目安 速乾Tシャツ、帽子 / あると安心な道具 水は1L以上、虫よけ、汗ふき
- 秋(9〜11月):服装の目安 長袖+フリースや薄手のジャケット / あると安心な道具 手袋、ヘッドライト(日の入りが早い)
- 冬(12〜2月):服装の目安 保温力のある中間着+防風ジャケット / あると安心な道具 手袋、ニット帽、温かい飲み物。凍結時は軽アイゼン
- 靴:男坂の岩場や落ち葉の道では、靴底が滑りにくい登山靴かトレッキングシューズが安心です。(登山靴の選び方とおすすめ)
- 服装:登りで汗をかき、山頂で冷えます。脱ぎ着しやすい重ね着を。(登山の服装(気温別))
- 持ち物:飲み物、行動食、雨具、スマートフォンの地図、モバイルバッテリー、ゴミ袋。(登山の持ち物チェックリスト)
- 冬:寒い日は登山用手袋やダウンジャケット、まれな雪や凍結にはチェーンスパイクも。
日和田山のような短い山歩きなら、荷物は20L前後の小さめのザックで十分です。背中が蒸れにくく、雨具と飲み物、上着が入る大きさを選びましょう。
山頂や物見山での休憩用に、軽い保温着が1枚あると快適です。通気性がよいので、少し肌寒い秋冬の登りではそのまま着て歩けます。
下山後のお楽しみ
巾着田
登山口のすぐ近くにある、高麗川に囲まれた巾着形の平地です。秋の曼珠沙華(彼岸花)の群生で有名で、二の鳥居から見下ろした巾着の形を、下山後に歩いて確かめるのも楽しいですね。
野菜の直売所
日和田山登山口に入る手前のカワセミ街道沿いに野菜の販売所が数か所あります。個人がされているのでいつでも買えるという訳ではなく野菜の種類も限られますが、新鮮な野菜が手に入ることがあります。
JAいるまのアグレッシュ日高中央
野菜や果物などたくさんの品ぞろえのお店です。パンやお饅頭も購入できますし、味も美味しいです。閉店時間が比較的早いのと、早めの時間の方が品ぞろえは良いです。
宮沢湖温泉 喜楽里別邸
登山後に汗を流しに行くのであれば、少し距離がありますが、人造湖である宮沢湖畔にある日帰り温泉施設です。宮沢湖を眺める露天風呂がお勧めです。

▲比較的広いきれいな日帰り温泉です。(別日に撮影)
よくある質問
日和田山は初心者や子どもでも登れますか?
登れます。女坂は緩やかで、日高市も初心者や体力に自信のない人に勧めています。男坂は手を使う岩場があるので、小さな子ども連れは女坂を選ぶか、大人がすぐ支えられる位置で歩きましょう。
何時間かかりますか?
登山口から二の鳥居まで男坂で約15分・女坂で約20分、山頂までさらに10分ほどです。高麗駅から往復すると、休憩を含めて2時間前後が目安です。物見山・北向地蔵まで足を延ばすと4時間前後になります。
トイレはありますか?
登山口近くにトイレと自動販売機があり、物見山手前の東屋付近にもトイレがあります。巾着田にも常設トイレが3か所あります。
冬も登れますか?
低山なので冬も多くの人が登ります。ただし霜や凍結で男坂の岩が滑ることがあるので、寒い朝は女坂を使い、雪が降った後は軽アイゼンがあると安心です。
岩登りはできますか?
日高市は、男岩・女岩などでのロッククライミングを禁止しています。死亡事故も起きているため、登山道以外の岩場には絶対に登らないでください。
まとめ
日和田山は、駅から歩いて登れて、短い時間で巾着田と関東平野の眺めを楽しめる、初めての登山にぴったりの山です。物見山や北向地蔵まで歩けば、1日たっぷり山歩きも楽しめます。次の山には、同じく駅から登れる高尾山や景信山、少しステップアップするなら棒ノ折山や伊豆ヶ岳もおすすめです。登山を始めたばかりの方は登山初心者の始め方もあわせてどうぞ。
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