テント泊登山において、テントマットは寝心地の快適性と装備全体の重量に大きな影響を及ぼします。また、冬季のテント泊においてテントマットの断熱性能は、生死に関わることもある重要な装備です。
テントマットは大きく分けると、空気で膨らませるエアーマット、内蔵ポリウレタンフォームで半自動膨張のインフレータブルタイプ、断熱材そのままのクローズドセルタイプの3種類に分けられます。この記事では、3種類のテントマットそれぞれの【最軽量】【最安】【一押し】の3モデルを厳選して紹介します!
テントマットの主な役割

1. クッション性で快適な睡眠をサポート
テントマットは地面の凹凸や硬さを和らげ、テント内で膝や手をついたときの痛みも軽減します。これにより、睡眠中の体への負担が減り、翌日の登山や活動のパフォーマンス向上につながります。また、テント泊の際の寝心地を大きく左右するため、快適な睡眠と疲労回復には欠かせません。
2. 断熱・保温効果でテント内の冷えを防ぐ
地面からの冷気を遮断し、テント内の底冷えを防ぐのもテントマットの重要な役割です。特に冬や高地、夜間の冷え込みが厳しい環境では、断熱性の高いマットが必須。薄手のマットでも十分な場合もありますが、季節や環境に応じて厚手のマットを選ぶとより快適です。
一般的なテントマット選びのポイント
登山やキャンプで快適なテント泊を実現するには、テントマット選びが非常に重要です。ここでは「R値」「素材と厚み」「サイズ」「軽量・コンパクト性」など、初心者から中級者まで役立つ選び方のコツを紹介します。
1. R値で断熱性能をチェック

R値はテントマットの断熱性能を示す指標で、数字が大きいほど保温性が高くなります。
- R値2~3:春・夏・秋の「3シーズン用」に最適。初心者や一般的な山行におすすめです。
- R値3~4.5:秋冬や高地でも使える「4シーズン用」。中級者や冬キャンプを考えている方に。
- R値5以上:本格的な冬山や厳寒地での使用に適しています。
2. 素材と厚みで寝心地を選ぶ

テントマットには「エアマット」「フォームマット(クローズドセル)」「インフレータブルマット」など、さまざまな素材があります。
テントマットの種類と特徴
エアマット・インフレータブルマット | クローズドセルマット | |
メリット | ・空気を入れて膨らませるので、コンパクトかつ軽量 ・厚みがあるためクッション性・断熱性に優れる | ・膨らませる必要がなく、すぐに使える ・壊れにくく、乱暴に扱っても安心 |
デメリット | ・穴が開くと使えなくなる ・膨らませるのが手間 | ・嵩張るためザックへの収納がやや難しい ・比較的重いモデルが多い |
3. サイズ選びのコツ

マットのサイズは、テントの大きさや自分の身長に合わせて選びましょう。
- 身長プラス10cm程度の長さが目安です。
- テント内での動きやすさや収納性も考慮し、軽量化したい場合は「ショートサイズ」も検討してください。
- テントの床面積に合わせて全体を覆う銀マットを使う場合と、シュラフの下に敷くスリーピングマットを使う場合とで、サイズ選びが異なります。
4. 軽量・コンパクト性を重視

登山ではバックパックの容量や重量が重要です。
- エアマットやインフレータブルマットは空気を抜いて巻くことで非常にコンパクトになり、持ち運びに便利。
- フォームマットは嵩張る傾向がありますが、軽量モデルも増えています。
- 長期トレッキングや日帰り登山など、用途に応じて最適なマットを選ぶことが大切です。
①クローズドセルマットレスの最軽量・最安・一押し3モデル!
【最軽量×一押し】~使い勝手抜群の最軽量マットレス~『山旅 ULテントマット』

クローズドセルマットの中でも圧倒的な軽さを誇る、登山装備の軽量化に最適な一枚です。発泡倍率67倍の独立気泡構造を採用し、50×180cmサイズでわずか74g(0.5cm厚)という驚異的な軽量性を実現。耐久性にも優れ、雑に扱っても安心して使えるため、岩場や石が多いテント場でも活躍します。
カットして自分サイズに調整できる自由度の高さも魅力。軽さ・機能性・使い勝手を兼ね備えた、UL志向の登山者に一押しのマットです!
モデル名 | ULテントマット 0.5cm | ULテントマット 1cm | ULテントマット 1.2cm | ULテントマット 1.5cm |
R値 | 0.7 | 1.4 | 1.7 | 2.1 |
厚み(cm) | 0.5cm | 1cm | 1.2cm | 1.5cm |
重量(g) | 74 | 146 | 179 | 251 |
価格(税込) | ¥5,590 | \5,990 | \6,990 | ¥8,690 |
サイズ(cm) | 50×180 | 50×180 | 50×180 | 50×180 |
収納サイズ(cm) | 不明 | 不明 | 不明 | 不明 |
材質 | XLPEフォーム(ポリエチレン) | XLPEフォーム(ポリエチレン) | XLPEフォーム(ポリエチレン) | XLPEフォーム(ポリエチレン) |
凹凸 | なし | なし | なし | なし |
【最安】〜薄くて強い、頼れる快適マット〜『エバニュー Trail mat』

コストパフォーマンスに優れたクローズドセルマットの定番モデルです。9mm厚の架橋ポリエチレンフォームを採用し、耐久性と適度な硬さで地面の凹凸をしっかり吸収。100サイズならわずか140g、価格も3,190円(税込)と手頃で、初めての登山マットにも最適です。
折りたたみ式で収納性も高く、枕や座布団としてもアレンジ可能。丈夫さと快適さ、そして求めやすい価格を兼ね備えた、コスパ重視派におすすめの一枚です。
モデル名 | Trail mat |
R値 | 不明 |
厚み(cm) | 0.9 |
重量(g) | 180/320 |
価格(税込) | ¥3,190/¥4,290 |
サイズ(cm) | 50×100/50×180 |
収納サイズ(cm) | 不明 |
材質 | 発泡ポリエチレン |
凹凸 | なし |
②エアマットの最軽量・最安・一押し3モデル!
【最軽量】~わずか240gの最軽量テントマット~『NEMO テンサーシリーズ』

超軽量と快適性を両立したエアマットの傑作です。最軽量モデルはレギュラーサイズでも約240gと、バックパックの軽量化に大きく貢献します。独自のスペースフレームバッフル構造により、エアマット特有のフワフワ感や不快なノイズを抑え、安定感のある寝心地を実現しています。
サーマルミラーフィルムによる断熱性能は3シーズン対応で、付属のポンプサックでセットアップも簡単。軽さ、快適さ、静かさを妥協したくない方におすすめのエアマットです。
モデル名 | テンサー エリート | テンサー トレイル | テンサー オールシーズン | テンサー エクストリームコンディション |
R値 | 2.4 | 2.8 | 5.4 | 8.5 |
厚み(cm) | 7.6 | 9 | 9 | 9 |
重量(g) | 240 | 369 | 400 | 472 |
価格(税込) | ¥35,200 | ¥27,500 | ¥33,000 | ¥38,500 |
サイズ(cm) | 51×183 | 51×183 | 51×183 | 51×183 |
収納サイズ(cm) | 14×8 | 25.5×9.5 | 25.5×10 | 25.5×10 |
材質 | 10Dナイロン | 20Dナイロン・40Dナイロン(ボトム) | 20Dナイロン・40Dナイロン(ボトム) | 20Dナイロン・40Dナイロン(ボトム) |
【最安】~コストパフォーマンス抜群!~『モンベル エアパッド』

手頃な価格と信頼の品質を両立したエアマットです。中でも「U.L. コンフォートシステム エアパッド 180」は、税込11,000円というリーズナブルな価格ながら、厚さ7cmの快適なクッション性と504gの軽量性を実現しています。
独自のボックス構造で寝心地も抜群、収納サイズもΦ11×20cmとコンパクトで持ち運びに便利です。初めてのエアマット選びやコスパ重視の登山者におすすめできる一枚です!
モデル名 | U.L. エアパッド | アルパインパッド | エクセロフト エアパッド |
R値 | 1.4 | 3.2 | 5.0 |
厚み(cm) | 7 | 7 | 7 |
重量(g) | 504 | 664 | 658 |
価格(税込) | ¥17,100 | ¥16,000 | ¥22,000 |
サイズ(cm) | 50×180 | 50×180 | 50×180 |
収納サイズ(cm) | 20×11 | 25×16 | 25×14 |
材質 | 30Dポリエステル | 30Dポリエステル | 30Dポリエステル |
【一押し】~2025最新!10cmの最厚モデルで寒さと凹凸から体を守る~『シートゥサミット イーサライトXR』

抜群の断熱性と快適性を備えつつ、エアマットの中でも軽量・コンパクトを実現したモデルです。R値4.1の高い断熱力と10cmの厚みで、春夏秋の山行から寒冷地まで幅広く対応。独自のエアスプラングセル構造が体圧を分散し、寝返りも快適です。
収納袋がポンプサックを兼ねており、設営も素早く簡単です。耐久性にも優れ、長く愛用できる一枚。コストパフォーマンスを重視しながらも快適な眠りを求める方におすすめです!
モデル名 | イーサライト XRマット | イーサライト XRプロマット |
R値 | 4.1 | 7.4 |
厚み(cm) | 10 | 10 |
重量(g) | 470 | 560 |
価格(税込) | ¥31,680 | ¥38,830 |
サイズ(cm) | 55×183 | 55×183 |
収納サイズ(cm) | 11×20.5 | 12×21 |
材質 | エクストルージョンTPUラミネーション | エクストルージョンTPUラミネーション |
③インフレータブルマットの最軽量・最安・一押し3モデル!
【最軽量】〜極限の軽さと妥協なき快適性能〜『NEMO ゾア・オーラ』

インフレータブルマットの中でも圧倒的な軽量性とコンパクトさを誇るモデルです。最軽量クラスの設計で、バックパックの荷物を極限まで軽くしたいUL志向の登山者に最適です。
独自のフォームパターンが高い断熱性と快適な寝心地を両立し、設営・撤収も簡単。耐久性にも優れ、長期の山行やファストパッキングにも安心して使えます。軽さと快適さを妥協したくない方におすすめのインフレータブルマットです。
モデル名 | ゾア | オーラ |
R値 | 2.7 | 2.7 |
厚み(cm) | 2.5 | 2.5 |
重量(g) | 450 | 530 |
価格(税込) | ¥19,250 | ¥18,150 |
サイズ(cm) | 51×183 | 51×183 |
収納サイズ(cm) | 20×11 | 20×12 |
材質 | 20Dポリエステル | 30D-75Dポリエステル |
【最安】〜圧倒的低価格のコスパ抜群マットレス〜『シートゥサミット ウルトラライトS.I.マット』

手頃な価格と優れた機能性を兼ね備えたインフレータブルマットシリーズです。独自のセルフインフレータブル構造により、バルブを開くだけで自動的に空気が入り、設営が簡単。軽量かつコンパクトに収納でき、バックパックの荷物を圧迫しません。
適度な厚みと高い耐久性で、初心者からベテランまで幅広い登山者におすすめ。コストパフォーマンスを重視しつつ、快適な睡眠を求める方に最適な一枚です。
モデル名 | ウルトラライトS.I.マット | キャンプマットS.I. | キャンププラスマットS.I. |
R値 | 2.6 | 4.2 | 4.3 |
厚み(cm) | 2.5 | 3.8 | 7.5 |
重量(g) | 550 | 780 | 880 |
価格(税込) | ¥11,550 | ¥12,980 | ¥14,410 |
サイズ(cm) | 51×183 | 51×183 | 51×183 |
収納サイズ(cm) | 13×28 | 16×26 | 20×26 |
材質 | 30Dポリエステル | 75Dポリエステル | 75Dポリエステル |
【一押し】〜安心の定番マットレス〜『サーマレスト プロライト』

インフレータブルマットの中でも手頃な価格と高い信頼性を両立した定番モデルです。軽量かつコンパクトに収納できるため、荷物を減らしたい登山者やキャンパーに最適です。
独自のセルフインフレータブル構造で設営も簡単、適度な厚みと断熱性で快適な眠りをサポートします。耐久性にも優れ、長く愛用できるのも魅力。コストを抑えつつも快適さと信頼性を求める方におすすめの一枚です。
モデル名 | プロライト | プロライトプラス |
R値 | 2.4 | 3.2 |
厚み(cm) | 2.5 | 3.8 |
重量(g) | 510 | 650 |
価格(税込) | ¥19,800 | ¥22,000 |
サイズ(cm) | 51×183 | 51×183 |
収納サイズ(cm) | 28×10 | 28×12 |
材質 | 50Dポリエステル | 50Dポリエステル |