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2025.09.01
登山グローブの選び方完全ガイド|3シーズン使えるトレッキング手袋のおすすめと使い分け

登山グローブの選び方完全ガイド|3シーズン使えるトレッキング手袋のおすすめと使い分け

登山において、グローブは想像以上に多くの役割を果たす重要な装備です。冷えから手を守る防寒性はもちろん、鎖場や岩場ではしっかりとしたグリップ力を発揮し、手を傷から守りながら安全に行動するためのサポートをしてくれます。また、行動中は地図を開いたり、バックルを外したりと細かな作業が多いため、装着したまま操作できるかどうかも選ぶ際の大切なポイント。加えて、頻繁な着脱のしやすさや、夏場に快適さを保つ通気性の良い素材などもチェックすべき要素です。

つまり、グローブは「ただ手を覆うためのもの」ではなく、登山の安全性や快適性を大きく左右する存在。ここでは、3シーズンにおける登山スタイルに応じて活躍する数種類のグローブを取り上げ、それぞれの特性と活用シーンを詳しく解説していきます。

3シーズンの登山で使用しているお気に入りのグローブ

登山開始から終わりまでずっと装着し続けることを前提に、汗蒸れしづらく、グリップ力があって、スマホタッチも可能で、さらに細かな作業が楽にできるグローブを探していました。

登山用グローブとして販売されているものにはなかなかいいものがなく、僕が好んで使っているのはサイクルグローブです。

サイクルグローブには「指切りグローブ」と言って、ギアのチェンジを容易に行えるように指が出ているタイプのものが多くあり、それだけ指先の感度が大事になってくるわけですが、通常のサイクルグローブであってもフィット感にこだわったデザインと素材で、装着時細かな作業するのには持ってこいのグローブです。

しかしながらグローブの着脱は自転車運転中はほとんどしないので、着脱のしやすさよりも、装着時の手首のフィット感にこだわったものが多く、登山中に使用すると着脱がしづらく、使いづらいものが多いのも現実です。

僕が愛用しているのはキネティックスのラヨシュというモデルで、バックハンドには目が細かく耐久性に優れたメッシュ素材で、手のひら側はマイクロスウェードと伸縮性に優れたエラスタンが使用されています。

手首部分はベルクロテープなど余計なものが省かれ着脱がしやすく、指先は立体構造でフィット感がよく細かな作業も容易です。細かな作業ができるかどうかは、グローブをした状態でパソコンのキーボードをストレスなく打てるかが僕なりの基準としていて、このグローブは合格基準です。

スマホ操作も可能だし、トレッキングポールを持った時のグリップ感もよく、気に入って使用しています。

もしも寒くなった時のお助けミトン

今紹介したキネティックスのラヨシュは、非常に通気性に優れており、稜線で冷たい風に叩かれると手が冷えるリスクがあります。だから念のために防寒対策が必要で、その場合使用しているのが、山旅のCODURA製軽量コンパクト防風ミトンです。

突然の冷たい風から手を守る、超軽量のウィンドブレーカーミトンで、収納時のサイズはわずか8cm四方の大きさになり、ポケットに収納しておけるサイズです。

アメリカ・インビスタ社のコーデュラリップストップ素材を採用し、優れた耐久性と軽さを両立しました。

グローブの上から簡単に装着できるため、登山やトレイルランニング中に気温が下がったり、稜線で強風にさらされた時も、素早く手を冷えから守ることが可能です。わずかな重量で持ち運びの負担もなく、ザックの片隅、ポケットに収納しておけば安心です。

「予想外の寒さ」に備える、信頼できる一枚として、行動中の快適さを大きく高めてくれるアイテムです。

秋口に近づくと出番が増えるお気に入りのグローブ

登山開始から稜線に出るまでの登山では真夏に使用するトレッキンググローブで十分なのですが、稜線に出ると常に寒いことが予想される場合はRabのパワーストレッチコンタクトグリップグローブを愛用しています。

ポーラテックの「パワーストレッチプロ」という素材は、ただ伸びやすくてフィット感に優れているだけではないんです。この素材の面白い点は裏側の生地が素早く汗を吸い上げて、表側に移動させて拡散することで、乾きをぐっと早めてくれる。だから登山やランニングなどで汗をかいても、ずっと快適に動き続けられるんです。

実はこの素材には「パワーストレッチ」と「パワーストレッチプロ」の2種類があります。プロのほうは表面にナイロンを使っていて、ポリエステルのタイプよりも耐久性が高い。つまり長く使える、信頼できる素材なんです。

Rabのパワーストレッチコンタクトグリップグローブはフィット感・保温力・グリップ力・スマホ対応の4つの魅力が詰まったアイテムです。

まずサイズ選びについて。僕の手の甲まわりが約20cm(標準的な大きさ)で、Mサイズがちょうど良いフィット感でした。Lサイズも着用できますが、指先が余ってしまい、このグローブ本来の良さが活かせなくなります。細かな作業を快適に行うには、自分の手に合ったサイズを選ぶのが大切です。

一番の特徴は、指先までしっかりフィットする設計。指先が細く作られているので、グローブを最後までしっかりはめ込むと隙間がなくなり、まるで素手のような操作感が得られます。ジッパーの開閉、バックルの操作、靴ひもを結ぶといった細かい作業もグローブをしたまま問題なくできます。残念ながら生地が厚いので、パソコンのキーボード操作は難しいです。

さらに、手首をしっかり覆う長めのカフを採用しているので、冷えやすい手首を守って高い保温力を発揮できます。寒い環境でも快適に過ごせます。

加えて、手のひらから指先まで全面にラバーグリップを配置。鎖場や岩場、ロープ場での動作、ポールを使ったトレッキングなど、あらゆる場面で安心感を与えてくれます。

そして便利なのが、親指と人差し指のスマホタッチ対応。グローブを外さずにスマホ操作ができ、しかも反応が良いのが魅力です。

念の為に持っていくエマージェンシー的なグローブ

登山では意図せず雨が降ったり、風が強かったり、気温が低いなど、「思った通りではなかった」ということがほとんどだと思うようにしています。ただしこの思いが強すぎると、余計な防寒着や、オーバースペックなアイテムを追加してしまって装備重量がかさんでしまいがちです。

グローブも同様で、オーバースペックになりすぎず、できるだけ不必要なものは持ち歩かないようにしている中、必ず装備に加えているのが、マッキンレーのインナーグローブです。

このグローブはフリーサイズで、特殊な二重構造によって手にぴったりフィットするように作られています。また指先はシームレスで指先がゴロゴロしづらいのも特徴です。

素材には旭化成のレオナ66と呼ばれるマルチフィラメント糸を使用しており、保温性と速乾性が高く、こんなに薄いグローブなのに手に装着した瞬間に暖かく感じる不思議な素材です。

またセラミック加工による嫌な静電気を防止する効果にも優れており、さらには抗菌防臭で臭いも防ぎます。長く使い続けていても毛玉ができにくく丈夫なのもこのグローブの特徴です。

もしも寒さが厳しければインナーグローブとして活用する以外に、グローブが濡れてしまった時の予備グローブとしても考えていて、山旅のCODURA製軽量コンパクト防風ミトンと同様、ファーストエイドキットポーチの中に収納しています。この時このグローブが濡れないように、厚手のチャック袋に入れています。

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