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登山・トレイルランニングの汗と匂い対策に。Ridge Merino(リッジメリノ)のネックチューブとアンダーウェア

登山・トレイルランニングの汗と匂い対策に。Ridge Merino(リッジメリノ)のネックチューブとアンダーウェア

はじめに:アウトドアにおけるウェア選びの課題

登山やトレイルランニングなど、運動量が多く継続的な発汗を伴うアウトドアアクティビティにおいて、肌に直接触れるウェアの選択は快適性だけでなく安全性にも直結します。特に行動中の「汗冷え」や、長時間の着用による「匂い」、そして過酷な環境下での「耐久性」は、多くの方が直面する課題ではないでしょうか。

これらの課題への対策として、優れた調温・調湿機能と天然の防臭性を持つメリノウール製品が広く愛用されています。しかし、ウール100%の素材は摩擦に弱く穴が空きやすい、あるいは保水力が高いため乾きが遅いといった側面も持ち合わせています。

今回ご紹介する「Ridge Merino(リッジメリノ)」のネックチューブおよびアンダーウェアは、そうしたメリノウール特有の弱点を補い、心地よさと機能性を両立させたアイテムです。本記事では、その素材の特殊な構造や生産背景から、なぜハードな使用環境に適しているのかを詳しく解説いたします。

4種類のネックチューブ

Mensのボクサーとブリーフ

Womensのボクサーとブリーフ

心地よさと耐久性を両立する「(M)Forceテクノロジー」

Ridge Merinoの製品を特徴づける基盤となっているのが、素材に採用されている「(M)Force(エムフォース)テクノロジー」です。これは単にウールと化学繊維を混ぜ合わせた混紡ではなく、「ナイロン・コア・テクノロジー」と呼ばれる特殊な糸の構造を指します。

ナイロンを中心とした特殊構造による機能向上

(M)Forceテクノロジーの糸は、芯(コア)となる極細のナイロンフィラメントの周囲に、高品質なメリノウールをしっかりと巻き付ける構造で作られています。この構造により、ウールが直接肌に触れることで得られる調温効果や防臭効果を維持しながら、中心のナイロンが骨組みとして機能します。

その結果、同程度の重量を持つメリノウール100%の生地と比較して、着用時の形状保持性とストレッチ性が大きく向上しました。また、水分を含んだ際にもナイロンの芯が構造を支えるため速乾性に優れ、繰り返しの洗濯や長時間の着用でも型崩れしにくく、長持ちするという利点があります。

ハードなアクティビティを支える強度

芯材にポリエステルではなくナイロンを採用している点も重要です。一般的にナイロンはポリエステルと比較して摩擦強度に優れており、バックパックとの擦れや、岩場・木の枝などと接触するリスクのあるハードなアウトドアアクティビティにおいて、より高い安心感をもたらしてくれます。メリノウールの利点と、合成繊維のタフさを兼ね備えた実用的な素材と言えます。

17.5マイクロンの極細ウールによるなめらかな肌触り

メリノウール製品に対して「肌がチクチクする」という印象をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。Ridge Merinoでは、17.5マイクロンという非常に細い繊維のメリノウールを採用しています。繊維が極めて細いため肌への物理的な刺激が少なく、ウール特有の不快感を感じやすい方でも安心して着用できる、なめらかな肌触りを実現しています。

ふっくらとした風合いを生み出す、世界基準の生産背景

Ridge Merinoの製品を手に取ると、ウール本来のふっくらとした柔らかさを感じることができます。この心地よい着心地は、素材選びだけでなく、生地の生産背景に大きな理由があります。

日本の繊維加工技術は世界的にも高い評価を受けていますが、ウール加工においては、主に都会的なファッション向けの製品を得意とする加工場が多く存在します。そのため、表面の毛羽立ちを抑え、つるりとした綺麗めな質感に仕上げる加工が主流となりがちで、アウトドアウェアに求められる「空気をたっぷり含んだようなふっくら感」を引き出す加工技術には制限があるのが実情です。

そこでRidge Merinoは、生地の生産拠点として「SHANGHAI CHALLENGE TEXTILE(SCT)」を採用しています。SCTは、メリノウールやフリースをはじめとする高機能繊維の設計から研究開発、生産までを一貫して手がけるメーカーです。とくにフリースの分野においてはポーラテック(Polartec)認定工場としての基準を満たしており、数々の特許取得や受賞歴を持つなど、繊維業界において確かな技術力を備えています。

SCTでは、表面の綺麗さだけを追求するのではなく、ウールが本来持っている膨らみや柔らかさを最大限に引き出す加工を重視しており、それが肌に触れた瞬間の心地よさにつながっています。

さらに、SCTは世界中の最新アウトドアウェアを生産しているため、新しいウール機能原料や新素材開発に関する情報がいち早く集まる環境にあります。この生産背景を活かし、Ridge Merinoもまた、常に最新の素材開発を行い製品に反映させることが可能となっています。こうした環境は、現在の日本のモノづくりにおける背景だけでは実現が難しいメリットと言えます。

多様なシーンで活躍する「Ridge Merino ネックチューブ」

素材の恩恵を実感しやすいアイテムの一つが、ネックチューブです。首元を温めるという基本機能に加え、1つ持っているだけで様々な使い方ができる汎用性の高さが魅力です。

  • 顔回りの保護と保温: 乾燥した季節や冷たい風が吹く稜線上では、鼻や頬、唇まで覆い上げることで、冷気による肌の乾燥を防ぎます。また、日差しが強い時期には、首や顔回りの紫外線防止(UVケア)としても機能します。

  • ヘッドウェアへの変化: 頭部からの放熱を防ぎたい時は、頭に被って素早くビーニー(帽子)として使用できます。また、手持ちのキャップと組み合わせて着用することで、バラクラバ(目出し帽)のような防寒スタイルを作ることも可能です。

  • 汗拭き・リストバンド: 暑い時期や運動強度が高い登りの場面では、手首に二重に巻いてリストバンドにすることで、素早く汗を拭き取るアイテムに早変わりします。

17.5マイクロンのメリノウールとナイロンの混紡素材であるため、呼気や汗を含んでも素早く乾き、不快な濡れ感を軽減します。数日間にわたる長期の縦走登山や、洗濯が難しい環境下であっても、メリノウール由来の優れた防臭効果により匂いが気になりづらい点は、実地において非常に頼もしい機能です。

快適な行動の基礎となる「アンダーウェア(パンツ)」

登山やトレイルランニングにおいて、最も肌に密着し、汗の影響を直接受けるのがアンダーウェアです。Ridge Merinoのアンダーウェアは、メンズ・ウィメンズともに展開されており、ボクサータイプとブリーフタイプの2種類から、用途や好みに合わせて選択できます。

ボクサータイプとブリーフタイプの比較

どちらのタイプを選ぶべきかご検討いただけるよう、それぞれのメリットとデメリットを整理しました。

タイプ

メリット

デメリット

ボクサータイプ

・太もも回りまで生地が覆うため、保温効果が高い

・歩行時における内股の擦れを物理的に防げる

・適度なホールド感があり、安心感のある穿き心地

・足を大きく上げる動作を繰り返すと、裾がまくれ上がることがある

・上からタイツなどを重ね着する際、少しごわつきを感じる場合がある

ブリーフタイプ

・足の付け根の可動域を妨げず、足さばきが非常に良い

・生地面積が少ないため熱がこもりにくく、涼しい

・タイツとのレイヤリング(重ね着)がスムーズ

・太もも部分の保護がないため、擦れ防止効果は期待できない

・ボクサータイプと比較して、下半身の保温される範囲が狭い

シーンに合わせた選び方の目安

気温の低い時期の登山や、太ももの擦れが気になる方、ゆったりとしたシルエットのトレッキングパンツを着用される方にはボクサータイプが適しています。

一方、運動量が多く足さばきを重視するトレイルランニングや、夏の暑い時期での行動、サポートタイツをベースレイヤーとして重ね着する方にはブリーフタイプが適しています。

どちらのタイプを選択しても、ナイロンコアの耐久性と17.5マイクロンの極細メリノウールのなめらかさを持つコンボ素材の恩恵を受けることができます。大量の汗をかいた後でも冷え感を和らげ、長時間の行動を快適にサポートしてくれます。

Mensのボクサーとブリーフ

Womensのボクサーとブリーフ

おわりに

Ridge Merinoのネックチューブとアンダーウェアは、メリノウールが持つ天然の機能性を活かしつつ、アウトドアの現場で求められる耐久性と速乾性を現代のテクノロジーによって補完した実用的なアイテムです。

見かけの装飾にとらわれることなく、素材の構造や生産工程における確かな理由に基づいて作られたウェアは、厳しい自然環境のなかでこそ真価を発揮します。登山やトレイルランニングにおける汗冷えや匂い、ウェアの耐久性にお悩みの方は、ご自身の装備を見直す際の選択肢として検討されてみてはいかがでしょうか。

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