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秋色深まる根子岳・四阿山|錦秋の稜線と黄金の森へ

秋色深まる根子岳・四阿山|錦秋の稜線と黄金の森へ

根子岳-四阿山 周回コース

長野県と群馬県の境にそびえる四阿山(日本百名山・標高2,354m)と根子岳(花の百名山・標高2,207m)。菅平牧場を起点にこの2座を繋ぐ周回は、広大な高原風景とアルペン的な岩稜歩きを一度に堪能できるクラシックルートです。山頂からの大パノラマは、浅間山や北アルプスの美しい景色を一望と絶景を堪能できます。行動時間は約5〜6時間、累積標高差はおよそ1,000m。一般的なガイド本などでは初中級と紹介されることが多いものの、一度鞍部まで大きく下ったのち、泥濘の急登を登返すタフな工程が。名峰の2つの頂を踏むにふさわしい、しっかりと登り応えのあるルートです。

1. 菅平牧場から根子岳へ

このレポートは快晴の2025年10月12日。早朝の菅平牧場駐車場を出発。澄んだ朝の空気のなか、眼下には重なる山並みと柔らかな雲海が広がります。

白樺の木立に囲まれた登山口には清潔なトイレが整備され、安心して身支度を整えられます。

木柵沿いのトレイルに入ると、朝日を浴びた白樺と黄金色のススキが出迎えてくれました。

木段を登り進めた先に建つ東屋は、背後に広がる高原のパノラマを一望できる好展望地。心地よい秋風を受けながら水分補給を挟みます。

東屋を過ぎると、道はダケカンバと青々とした笹原が織りなす樹林帯へ。徐々に高度を上げるにつれて頭上が抜け、色づく山肌と広大な菅平高原の絶景が眼下に展開。

山頂直下のガレ場を慎重に登り詰め、石祠と鐘が佇む根子岳山頂に到着します。見渡す山肌はまさに紅葉の盛りを迎えていました。

2. 根子岳から鞍部「大隙間」への下降

四阿山と並び立つ姿が猫の耳に似ていることから、かつて「猫岳」と呼ばれたことが名の由来とされる根子岳。穏やかな山頂部とは一転、四阿山への縦走路へ足を踏み入れると、過去の火山活動を物語る荒々しい火口壁と険しい奇岩が連続します。足元には秋風に揺れる紫色のマツムシソウ。花の百名山らしい可憐な風情も覗かせます。

前方にどっしりと構える四阿山を見据え、巨岩が積み重なる尾根を下っていきます。
目指すのは穏やかな笹原が広がる鞍部「大隙間(オオスキマ)」。稼いだ標高を一気に吐き出すように坂を下り窪地に降り立つと、背後には歩いてきた根子岳の美しい斜面が。これは確かに山名に由来の猫、、、かな。

3. 泥濘と木の根を越え、四阿山頂へ

大隙間の平穏も束の間、四阿山の斜面へ取り付くと樹林帯の登り返しが始まります。日当たりの悪い樹林内は靴を取られるドロドロの泥濘。さらに無数に露出した木の根と大岩が立ちはだかり、手足を総動員するきつい急登が続きます。

息を切らして登り詰め、ようやく視界の開けた稜線分岐へ到達。

山頂へ続く木段の道に入ると、ハイマツの間に鮮やかな草紅葉が広がり目を楽しませてくれます。振り返れば、越えてきた稜線と既に過ぎつつある秋色に染まる山肌のパノラマ。

傾斜が緩むと、日本百名山・四阿山(標高2,354m)の山頂に登頂。石積みの基部に小さな祠が佇む山頂からは、浅間山をはじめとする上信越の山々を見渡す360度の大展望。

先ほどまで立っていた根子岳の全景や、荒々しい崩壊壁と紅葉のコントラストが迫力満点。

4. 錦秋の中四阿ルートから牧場へ下山

下山は分岐まで戻り、中四阿経由のルートを選択します。岩肌を彩る赤や黄の草紅葉を足元に、崩壊壁の断崖を染める錦秋の谷を横目に下っていきます。

浮石の多いザレ場が続くため、ロープ沿いに足元を確かめながら慎重にステップを刻みます。

ふと顔を上げれば、針葉樹の深い緑とダケカンバの黄金色が山肌を埋め尽くす圧倒的な大展望。前方に中四阿のコブを見据えながら高度を下げ、色づく広葉樹と落ち葉が敷き詰められた穏やかな森へ入ります。

やがて樹林を抜け、四阿山登山口のゲートを通過。のどかに草を食む放牧牛や白樺林に迎えられ、朝の駐車場へと無事帰着。

たおやかな笹原から荒々しい岩稜、手強い泥濘の急登、そして山頂からの大展望へと、歩くごとに表情が劇的に変化する好ルート。タフなアップダウンを越えた先にある錦秋の絶景が達成感を与えてくれる、充実の周回は今年も鮮やかな秋を迎えます。

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