登山・トレラン・山スキーマガジン「山旅旅」山旅ショップ山旅旅アプリ登山用語辞典
メニュー
塔ノ岳登山のコースと所要時間|大倉尾根の日帰り・初心者の注意点と最新情報
登山コース
(2026.11.02 更新)

塔ノ岳登山のコースと所要時間|大倉尾根の日帰り・初心者の注意点と最新情報

この記事の要点:塔ノ岳(1,491m)は丹沢の表尾根の中心にある山です。代表的なのは大倉バス停から大倉尾根を往復するコースで、YAMAPの標準タイムは往復約8時間10分・距離約13.1km・登りの合計約1,314m。危ない岩場はありませんが、階段の急登が続く体力勝負の道です。体力に不安がある初心者は、途中の堀山で引き返す往復(約4時間50分)から始めると安心です。11月は日が短く、山頂は冷え込みます。12月以降は凍結や積雪もあるので、ヘッドランプと防寒着、凍結時のチェーンスパイクを準備してください。

(2026年11月2日更新:神奈川県の登山道通行状況・山頂標識の工事・クマの情報を確認して最新の登山情報を加え、初心者向けの短いコースとよくある質問を追加しました)

塔ノ岳はこんな山

  • レベル:中級者向け(危ない岩場はありませんが、歩く時間と登りの合計は山旅旅の中級者の目安を超える長さで、体力はしっかり必要です)
  • 標高:1,491m(神奈川県秦野市など。丹沢・表尾根)
  • 歩き出し:大倉バス停(大倉バス停から登山道の入口までは車道を約10分)
  • 歩く時間の目安:往復 約8時間10分(YAMAPの標準タイム)。ペースによって差があります
  • 距離・登りの合計:約13.1km、登りの合計 約1,314m
  • 場所:丹沢の表尾根の中心。山頂は広く、尾根が東西南北に延びる登山道の交差点です
  • 見どころ:富士山・相模湾・丹沢主脈を一度に見渡せる山頂の大展望。空気が澄む秋から冬がいちばんの季節です

最新の登山情報(2026年11月2日確認)

  • 大倉尾根(塔ノ岳山頂):通行できます。ただし山頂の標識が塗り替え工事中で、足場が組まれて標識が見えない状態です。工事は2026年11月末ごろまでの予定です(神奈川県・2026年10月14日のお知らせ)。
  • ユーシン塔ノ岳線(塔ノ岳〜尊仏ノ土平):登山道の安全確認のため、当面のあいだ通行止めです。山頂から北側のユーシン方面へは下りられません。
  • 2026年1月の火災:2026年1月11日、大倉尾根の山荘付近で火災があり、建物2棟が全焼、林野約1.1haが焼けました(消防庁の速報)。大倉尾根は現在通行できますが、途中の山小屋・茶屋の営業は日によって異なるので、休憩や水の補給はあてにせず、出かける前に確認してください。
  • クマ:神奈川県の登山道情報では、塔ノ岳・大倉尾根・表尾根周辺でのクマの通行止めはありません。一方、同じ秦野市の弘法山公園・吾妻山公園の一部は、ツキノワグマの出没のため2026年10月23日から通行止めです。丹沢全体でクマは生息しているので、クマ鈴などで音を出しながら歩いてください。
  • 凍結・積雪:12月から3月は、山頂付近や日陰の階段が凍結し、雪が積もることもあります。11月でも朝晩は冷え込むので、冬の服装の準備をしてください。

最新の通行状況は、神奈川県自然環境保全センター(046-248-2546)や県の登山道情報のページで確認できます。

出典:神奈川県「丹沢大山の登山道・公園歩道の通行情報」(2026年10月26日更新)/消防庁「神奈川県秦野市の林野火災(第4報)」

【中級者向け】大倉尾根を往復する定番コース

  • 登山口:大倉バス停(水洗トイレあり)
  • 歩く時間の目安:往復 約8時間10分(休憩を含まない)
  • 距離:約13.1km
  • 登りの合計:約1,314m
  • 注意する所:見晴茶屋から花立山荘までの長い階段、金冷シ〜山頂のやせた尾根、下りの段差
  • 大倉〜観音茶屋〜見晴茶屋:登り 約1時間20分 / 下り 約1時間 / ひとこと 車道から登山道へ。はじめは樹林のゆるやかな道です
  • 見晴茶屋〜駒止茶屋〜堀山:登り 約1時間25分 / 下り 約55分 / ひとこと 階段の急登が始まります。ここで自分のペースを決めます
  • 堀山〜花立山荘:登り 約1時間5分 / 下り 約35分 / ひとこと コースでいちばんきつい階段。登りきると展望が開けます
  • 花立山荘〜金冷シ〜塔ノ岳:登り 約45分 / 下り 約45分 / ひとこと やせた尾根を通って山頂へ。風を受けやすい区間です
  • 合計(往復):登り 約4時間30分 / 下り 約3時間15分 / ひとこと YAMAPのモデルコースの通過時刻から計算。休憩は含みません
  1. 大倉から見晴茶屋へ:大倉バス停の水洗トイレで準備をして、車道を10分ほど歩いて登山道に入ります。観音茶屋までは比較的ゆるやかで、体を温めながら歩けます。
  2. 見晴茶屋から堀山へ:駒止茶屋のあたりから、木の階段が続く急な登りになります。「バカ尾根」と呼ばれる一本調子の登りなので、最初から飛ばさず、汗をかきすぎないペースで登ります。

塔ノ岳 大倉尾根の紅葉坂

  1. 堀山から花立山荘へ:天神尾根との分岐を過ぎると、花立山荘の下の長い階段が待っています。ここを登りきると視界が開け、晴れていれば相模湾や富士山が見えてきます。

塔ノ岳 大倉尾根の花立山荘

  1. 花立山荘から山頂へ:花立ノ頭、金冷シを通って山頂へ向かいます。金冷シの先はやせた尾根で、冬は北西の風をまともに受けます。山頂は広く、尊仏山荘が建っています。東に大山と湘南の海、西に富士山と丹沢の山々を見渡せます。

塔ノ岳山頂から見た大山と湘南の海

塔ノ岳山頂から見た富士山とユーシン渓谷方面

  1. 下山:同じ道を大倉へ戻ります。段差の大きい階段の下りが長く続くので、ひざへの負担が大きくなります。雨のあとは土と木の階段が滑りやすくなり、冬は朝晩に凍結します。秋冬は日が短いので、山頂を出る時刻を決めておき、ヘッドランプを必ず持ちます。

出典:YAMAP「塔ノ岳大倉尾根コース」/YAMAP「塔ノ岳(神奈川・1491m)」

【初心者向け】大倉〜堀山の往復で大倉尾根を下見する

いきなり山頂往復8時間は長い、という初心者は、大倉尾根の前半だけを歩く往復から始めるのがおすすめです。山頂には届きませんが、大倉尾根の階段の登り下りがどのくらいきついかを、短い時間で体験できます。

  • コース:大倉バス停〜観音茶屋〜見晴茶屋〜駒止茶屋〜堀山 往復
  • 歩く時間の目安:約4時間50分(YAMAPの標準タイム。休憩を含まない)
  • 距離:約8.7km
  • 登りの合計:約750m
  • 注意する所:駒止茶屋から先の階段。ここで息が上がりすぎるなら、山頂往復はまだ早いサインです

このコースを余裕を持って歩けたら、次は山頂往復に挑戦しましょう。山頂往復では、この区間を歩いたあとにさらに約2時間の登りが続きます。

出典:YAMAP「大倉バス停-観音茶屋-堀山 往復コース」

【上級者向け】表尾根を縦走する・丹沢主脈へ足を延ばす

大倉尾根の往復に慣れたら、ヤビツ峠から三ノ塔・烏尾山・行者ヶ岳・新大日を通って塔ノ岳に登り、大倉尾根で下る「表尾根縦走」が次の目標になります。展望のよい尾根を長く歩けますが、アップダウンが多く、大倉尾根より岩っぽい区間もあります。下りの大倉尾根まで含めると1日の行動時間はかなり長くなります。

  • 注意する所:岩っぽい区間の通過、風を受けやすい尾根、ヤビツ峠へのバスの本数(季節によって変わります)
  • 体力のある人は、塔ノ岳から丹沢山・蛭ヶ岳へ続く丹沢主脈に足を延ばすこともできますが、日帰りでは長くなるため、山小屋泊の計画が基本です

表尾根・主脈は日が短い11月以降は時間が足りなくなりやすいコースです。冬は早出・早帰りを徹底し、無理だと思ったら大倉尾根で下山してください。

山旅旅の切り口:道具から逆算するコース選び

大倉尾根は、危ない岩場がない代わりに、標高差1,000m以上の登りと下りを1日で歩く道です。登りでは汗を大量にかき、山頂では風で一気に冷え、下りでは長い時間ひざを使います。秋冬の塔ノ岳では、「汗を残さない肌着」「止まったときにすぐ羽織れる保温着」「山頂で温かいものを口にすること」の3つを中心に装備を組みます。水は途中の茶屋で買える場合もありますが、営業日が限られるので、あてにせずに持って登ります。

アクセスと駐車場

  • 電車・バス:小田急線渋沢駅から神奈川中央交通バスの大倉行きに乗り、終点の大倉で降ります(乗車約15分)。大倉バス停には水洗トイレがあり、ここが登山の起点です。
  • 車:県立秦野戸川公園は新東名高速の秦野丹沢スマートICから約300mです。東名高速の秦野中井ICからも行けます。
  • 駐車場:県立秦野戸川公園に大倉の駐車場(150台)があります。大倉バス停の周りには民間の有料駐車場もあります。公園の駐車場は利用できる時間が決まっているので、早朝出発・遅い下山の予定がある人は事前に確認してください。

バスの時刻、駐車場の利用時間や料金は変わることがあるので、出かける前に最新の情報を確認してください。

出典:神奈川県「県立秦野戸川公園」

季節ごとの服装と持ち物

塔ノ岳の服装は「登りの大汗」と「山頂の強い風」と「長い下り」の3つから逆算します。服装の基本は登山の服装の記事、持ち物の全体は登山の持ち物チェックリスト、靴は登山靴の選び方も参考にしてください。

季節ごとの服装の目安

  • 10月〜11月:紅葉の時期で、山頂は朝晩冷え込みます。登りは薄着、休憩と山頂では保温着と防風の上着を重ねます。
  • 12月〜3月:空気が澄み、富士山がよく見える時期です。雪や凍結があるのでチェーンスパイクを持ち、手袋・帽子、休憩用のダウンを含めた冬の服装にします。雪が多いときは無理をせず引き返します。
  • 6月〜8月:標高が低い大倉尾根の下部は蒸し暑く、汗の量が増えます。水を多めに持ち、霧や雨に備えます。

この山の装備リスト(秋〜冬:10月〜3月)

  • 速乾性の肌着(急登の汗冷えを防ぐ)
  • 行動中に着たままにできる薄手の保温着
  • 防風・防水のレインウェア上下(山頂の風よけを兼ねる)
  • 手袋と帽子
  • 水 1.5L前後と行動食、温かい昼ごはん
  • ヘッドランプ(秋冬の下山の遅れに備えて)
  • チェーンスパイク(12月以降、凍結や積雪があるとき)
  • トレッキングポール(長い下りでひざを守る)
  • クマ鈴などの音の出るもの
  • トイレ用の小銭(山小屋のトイレは有料)

装備ごとの選び方

この山で使う山旅の道具

長い登りの汗を冷やさず、風の強い山頂で温かい食事をとるための3点です。肌着は汗を肌から離すメッシュ構造のメリノ、保温着は行動中に着たままでも蒸れにくいアクティブインサレーション、コジーは作ったごはんを冷まさない保温ケースです。

よくある質問

塔ノ岳は初心者でも登れますか?

危ない岩場はありませんが、往復約8時間・登りの合計約1,300mと長いので、登山を始めたばかりの人にはきついコースです。まずは大倉〜堀山の往復(約4時間50分)や、高尾山・大山などの短い山で体力をつけてから挑戦するのがおすすめです。

塔ノ岳の大倉尾根は何時間かかりますか?

YAMAPの標準タイムで往復約8時間10分(休憩を含まない)です。休憩を入れると9時間前後を見ておくと安心です。秋冬は日没が早いので、朝早く歩き始めてください。

トイレはありますか?

大倉バス停に水洗トイレがあります。山頂の尊仏山荘や途中の山小屋のトイレは有料で、営業状況によって使えないこともあります。小銭を持ち、携帯トイレもあると安心です。

冬でも登れますか?

冬でも登る人は多い山ですが、12月から3月は凍結や積雪があります。チェーンスパイク・手袋・防寒着を準備し、雪が多いときや天気が崩れそうなときは無理をせず引き返してください。

クマは出ますか?

丹沢にはツキノワグマが生息しています。2026年11月2日時点で、塔ノ岳・大倉尾根周辺にクマによる通行止めはありませんが、近くの秦野市の公園では出没による通行止めが出ています。クマ鈴などで音を出し、早朝や夕方の行動には注意してください。

あわせて読みたい丹沢・近くの山

まとめ

塔ノ岳の大倉尾根は、危ない岩場のない分かりやすい道ですが、往復約8時間・登りの合計約1,300mを歩く体力コースです。初心者は堀山までの往復で足慣らしをしてから山頂を目指しましょう。秋冬は汗冷えと山頂の風、長い下りと凍結に備えた装備で、明るいうちに大倉へ戻れる計画を立ててください。

出典:YAMAP「塔ノ岳大倉尾根コース」/YAMAP「塔ノ岳(神奈川・1491m)」/YAMAP「大倉バス停-観音茶屋-堀山 往復コース」/神奈川県「登山道・公園歩道の通行情報」/消防庁「神奈川県秦野市の林野火災(第4報)」/神奈川県「県立秦野戸川公園」(2026年11月2日確認)

※本記事の作成にはAIを活用し、製品の仕様は各公式サイトの掲載情報(確認日時点)と照合しています。

※本記事の作成にはAIを活用し、製品の仕様は各公式サイトの掲載情報(確認日時点)と照合しています。

山旅のポップアップストア

出店します

登山道具ブランド「山旅」が各地のイベントに出店します。会場には季節に合わせたおすすめのアイテムを持っていく予定で、実際に手に取って試せます(在庫などの都合で、お持ちできない商品もあります)。

Contents

山旅旅のコンテンツ

カテゴリーから探す

くわしいカテゴリーを見る

目的から探す

山・ルートを探す行きたい山、登山口、コースを調べる
道具を比べるウェアやギアをスペックで比べる
記事を探すキーワードやタグ、人気の記事から

登山用語辞典

山の道具・地形・天気・技術の言葉をやさしく解説。わからない言葉はここで調べられます。