この記事の要点:六甲山(最高峰931m)の初心者向けの定番は、阪急芦屋川駅からロックガーデン・風吹岩を経て山頂へ登り、有馬温泉へ下る縦走コース(総コースタイム6時間30分・休憩1時間含む)。岩場が苦手なら東お多福山経由のコースも。11月は紅葉の見頃ですが、紅葉谷道(〜百間滝)は全面崩落で危険、七曲りにも崩落箇所があるなど、神戸市の通行止め情報(2026年9月7日時点)を確認してから出かけましょう。日没が早く冷え込むので、ヘッドライトと防寒着を。
(2026年11月2日更新:神戸市の最新の登山道通行止め情報を反映し、紅葉谷コースの扱いを見直しました。季節ごとの服装・持ち物とよくある質問も加えています)
六甲山は兵庫県神戸市を中心に東西約30kmに伸びる山塊です。神戸の市街地に鎮座する山であるため、山頂からは1,000万ドルと称される美しい夜景が見られることで有名です。
六甲山は落葉広葉樹の森林でおおわれており、秋には山全体が赤や黄色に色づきます。標高931mの低山である六甲山は初心者でも登りやすく、ロープウェーやケーブルカーで山頂付近まで行くこともできるので、紅葉シーズンは多くの行楽客でにぎわいます。
最新の登山情報(2026年11月2日確認)
神戸市が公開している「六甲山系登山道通行止(通行注意)状況」(2026年9月7日時点)から、この記事のコースに関係する主な箇所をまとめました。出典:神戸市「六甲山の登山道について」、神戸市「六甲山系登山道通行止(通行注意)状況」
- 紅葉谷道〜百間滝:登山道が全面崩落(危険)。この記事で以前紹介していた「紅葉谷道〜六甲ガーデンテラス」コースは、現在おすすめできません。
- 魚屋道(七曲り)本庄堰堤〜一軒茶屋:崩落あり(通行注意)。現地に迂回路があります。芦屋川・東お多福山の両コースで山頂へ向かう区間なので、現地の案内に従ってください。
- 住吉道〜西おたふく山・油コブシ道:崩落あり(通行注意)。
- 一覧に載っていない場所でも、登山道の一部崩落や洗掘、橋や飛び石の流失などが各所で起きていると神戸市は案内しています。危ないと感じたら引き返しましょう。
- 日没と冷え込み:11月は日没が早く、山頂付近は麓よりかなり冷えます。下山が遅れる場合に備えてヘッドライトを必ず持ちましょう。
六甲山の基本情報と魅力
六甲山の名前の由来は難波(大阪)の向こうにある山のムコ山からきています。ムコに六甲の字があてられ六甲山(ロッコウサン)と呼ばれるようになりました。
六甲山は江戸時代から明治時代にかけて、樹木の伐採や花崗岩の採掘が行われるなど、荒れた禿山になってしまったことがあります。明治の後期から禿げた六甲山に緑を取り戻すために植栽を長い年月をかけて行った結果、現在のような美しい六甲山の姿を取り戻すことができました。
- 標高:六甲山 931m(最高峰)
- エリア:六甲山 兵庫県(神戸市ほか)
- 登山適期:六甲山 通年(紅葉は10月中旬〜11月下旬)
六甲山は古代から山岳修行の場になっていました。江戸時代の末期に神戸港が開港すると六甲山の麓には外国人居留地がつくられ、山頂に外国人の山荘がいくつも建てられました。これにより、六甲山ではレクリエーションとしての登山活動が行われ、近代登山発祥の地と呼ばれるようになったのです。
六甲山が登山客でもっともにぎわうのは、紅葉の美しい10月〜11月です。紅葉シーズンの六甲山は登山道が渋滞するほど混み合います。麓には有馬温泉があり、登山のあとに温泉につかって疲労を洗い流すという贅沢なスケジュールで楽しむ人も多くいます。
魅力その①|山肌をおおう美しい紅葉

六甲山の紅葉のシーズンは10月中旬から11月下旬です。濃い橙色に色づくウリハカエデが山肌を染める光景は圧巻です。カエデ以外にもブナやシラキ、ハゼノキなどの落葉広葉樹も自生しているため、赤と黄色が入り混じった紅葉が見られます。紅葉で有名な裏六甲の紅葉谷は、2026年9月時点で紅葉谷道〜百間滝が全面崩落しているため、立ち入らないでください。
魅力その②|山頂から見下ろす大阪湾や瀬戸内海の絶景

六甲山の最高地点からの眺めは絶景で、大阪や神戸の街を一望できます。山頂からは眼下に大阪平野が広がり、その向こう側には生駒山が見えます。瀬戸内海に目を移すと淡路島などを見ることができます。
魅力その③|ロープウェーで紅葉の六甲山を空中散歩

六甲山は登山をしなくても、ロープウェーで空の上から紅葉を楽しめます。六甲有馬ロープウェーは有馬温泉駅と六甲山頂駅を結ぶロープウェーで、約12分間の空中散歩を楽しめます。下山や体力に不安があるときの「エスケープ」にも使えます。運行時間・運賃・年次検査による運休日は、運営する神戸すまいまちづくり公社の案内で確認してください。
六甲山の登山コース(初心者・中級者向け)
六甲山には20以上の登山ルートが存在しています。今回は初心者でも登りやすく、紅葉が楽しめる2つのコースを紹介します。
- 芦屋川〜ロックガーデン〜有馬温泉:レベル 初心者(岩場に慣れたい人) / 距離 12.0km / 総コースタイム(休憩込み・目安) 6時間30分(休憩1時間) / 累積標高 1,137m / 注意する所 ロックガーデンの岩場、七曲りの崩落箇所(迂回路あり)
- 東おたふく山登山口〜有馬温泉:レベル 初心者 / 距離 9.3km / 総コースタイム(休憩込み・目安) 7時間30分(休憩3時間30分) / 累積標高 765m / 注意する所 雨ヶ峠から先は芦屋川コースと同じ
- 紅葉谷道〜六甲ガーデンテラス:レベル — / 距離 11.7km / 総コースタイム(休憩込み・目安) 5時間20分(休憩1時間) / 累積標高 770m / 注意する所 紅葉谷道〜百間滝が全面崩落。現在おすすめしません
※距離・時間は編集部が歩いたGPSの記録をもとにした目安です。
【初心者向け】紅葉と岩登りを楽しめる芦屋川〜有馬温泉縦走コース
①芦屋川駅→30分→②高座の滝→1時間→③風吹岩→1時間10分→④雨ヶ峠→1時間20分→⑤一軒茶屋→10分→⑥六甲山→2時間20分→⑦虫地獄登山口(休憩時間1時間含む)
阪急芦屋川駅から山頂を目指し、さらに有馬温泉側の裏六甲に下山するルートで紅葉と登山を楽しみました。阪急芦屋川駅からロックガーデン登山口までは30分ほど住宅街の坂道を歩きます。

大阪湾を背にして坂道を登るとロックガーデン登山口に到着します。

登山口から滝の茶屋を抜けると落差約10mの高座の滝です。高座の滝を越えて、ロックガーデンに入り岩登りが始まりました。六甲山のロックガーデンは日本のロッククライミング発祥の地としても有名です。

岩登りは1時間ほど続きます。岩の道を登り切ると風吹岩があらわれました。

風吹岩には登ることができ、岩の上からは大阪の街と大阪湾を一望できます。

風吹岩を過ぎて雨ヶ峠に差し掛かりました。登山ルートの途中にはゴルフ場を通り抜ける区間があります。七曲りから登山道は急登が続き徐々に体力が奪われます。七曲り(本庄堰堤〜一軒茶屋)には崩落箇所があり、現地に迂回路が設けられています。案内に従って歩きましょう。
勾配のある坂を登り切ると一軒茶屋があらわれました。山頂手前にはトイレもあるのでここで用を足すことができます。

ついに六甲山の最高峰に到着です。山頂からは360°のパノラマが広がり、黄色や赤に染まった六甲の山々と大阪湾、瀬戸内海が見渡せます。
山頂から展望を楽しんだあとは、有馬温泉方面へ下山を開始しました。有馬温泉側への下山は道幅も広くなだらかでとても歩きやすい道です。

山頂から約1時間30分で有馬温泉側の登山口である虫地獄登山口に到着しました。
【初心者向け】岩登りを回避し山頂を目指す東おたふく山登山口〜有馬温泉縦走コース
①東おたふく山登山口バス停→1時間50分→②東お多福山→2時間20分→③一軒茶屋→10分→④六甲山→3時間10分→⑤虫地獄登山口(休憩3時間30分含む)
ロックガーデンの岩登りを避けたい人は、東おたふく山登山口から東お多福山を経由して六甲山の最高峰を目指すルートがおすすめです。阪急バスの東おたふく山登山口バス停から登山道に入り、東おたふく山と土樋割峠の分岐で東お多福山を選び山頂を目指します。

紅葉で赤く色づいた登山道を進み、東お多福山山頂に到着しました。山頂から15分ほど行くと雨ヶ峠の分岐点で、ここからは芦屋川ルートと合流します(七曲りの迂回路に注意)。雨ヶ峠からは約1時間で六甲山山頂に到着です。

六甲山山頂で紅葉と眺望を楽しんだあとは、裏六甲の有馬温泉側へ下山しました。
【現在おすすめしません】紅葉谷道〜六甲ガーデンテラスコース
※神戸市の通行止め情報(2026年9月7日時点)で、紅葉谷道〜百間滝は「登山道全面崩落(危険)」とされています。復旧の発表があるまで立ち入らないでください。以下は崩落前に歩いた記録です。

紅葉谷を経由するコースは沢沿いを歩くルートで、沢を数回渡ります。紅葉谷は六甲山の中でも特に紅葉が美しい場所でした。

六甲ガーデンテラスへは、山上のバスやロープウェーを使って訪れることもできます。


アクセスと駐車場

六甲山は神戸市の市街地に鎮座しているので、登山者専用の駐車場は少なく公共交通機関でのアクセスがおすすめです。縦走コースは登山口と下山口が違うので、なおさら電車・バスが便利です。
ロックガーデン登山口(芦屋川コース)
- 電車:阪急神戸線の芦屋川駅から徒歩約30分。住宅街の坂道を歩き、標高差は約100mです。
- 車:阪神高速3号神戸線の芦屋ICから芦屋川駅周辺まで約3.5km。登山者専用の駐車場はなく、駅周辺のコインパーキングを利用します(トイレ・登山ポストなし)。
東おたふく山登山口
- バス:阪急芦屋川駅からバスで約12分、東おたふく山登山口バス停下車。
- 車:芦屋ICから約8km・約20分。登山者専用駐車場はなく、周辺のコインパーキングを利用します。
下山口(有馬温泉)
虫地獄登山口から有馬温泉街はすぐです。帰りは神戸電鉄の有馬温泉駅や、有馬温泉発のバスが使えます。
登山届は、オンライン登山届受理システムのコンパスを使うか、家族などに計画を伝えてから出かけましょう。
季節ごとの服装と持ち物
六甲山は低山ですが、山頂付近は麓より気温が低く、晩秋から冬は風も冷たくなります。服装と持ち物の基本は登山の服装と登山の持ち物、靴は登山靴の記事を参考にしてください。
- 4〜6月:山の様子 新緑。歩きやすい季節 / 服装・持ち物のポイント 薄手の長袖、ウインドシェル、水分
- 7〜9月:山の様子 暑く、ロックガーデンは照り返しが強い / 服装・持ち物のポイント 帽子、日焼け止め、水分を多めに、虫よけ
- 10〜11月:山の様子 紅葉。朝晩は冷える、日没が早い / 服装・持ち物のポイント フリースなどの中間着、手袋、ヘッドライト
- 12〜3月:山の様子 山頂付近で凍結・積雪の日も / 服装・持ち物のポイント ダウン、ニット帽、手袋、凍結にチェーンスパイク
冬の六甲山の準備は登山用手袋やダウンジャケットの記事も参考にしてください。
ロックガーデンでは両手を使う場面があるので、グリップの効く手袋があると安心です。指先の細かい作業がしやすいトレッキンググローブは、岩場でも使いやすい一枚です(PUROMONTEは他社ブランドの商品です)。
有馬温泉側への長い下りでは、トレッキングポールがひざの負担を減らしてくれます(岩場では収納しておきましょう)。
紅葉シーズンの山頂は風が冷たいので、軽くて蒸れにくい保温着を1枚持っていくと快適です。
下山後の山旅スポット
六甲山周辺は明治より外国人居留地があった街で、異国情緒あふれる街並みや施設が残っています。さらに、日本の三古泉のひとつとされる有馬温泉が麓から湧き出ています。営業時間や料金は変わることがあるので、各施設の公式情報を確認してください。
六甲山ジンギスカンパレス

出典:六甲山ジンギスカンパレス
ジンギスカンは六甲山の名物として有名です。ラム肉を独特の形状をした鉄板で焼く料理で、山上で味わうジンギスカンは格別です。
六甲山QBBチーズ館

出典:六甲山QBBチーズ館
QBBチーズ館は六甲山牧場の敷地内にある施設で、チーズの展示とチーズ料理が食べられるレストランがあります。牧場の動物に癒やされたあとに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
有馬温泉 金の湯・銀の湯

出典:有馬温泉金の湯
金の湯と銀の湯は有馬温泉を代表する日帰り温泉です。金の湯は赤茶色をしたお湯、銀の湯は無色透明のお湯で、泉質の違いを楽しめます。縦走コースのゴールにぴったりです。
よくある質問
六甲山は初心者でも登れますか?
登れます。地元では遠足のコースにもなっている山です。ロックガーデンには岩場があるので、岩が不安な人は東お多福山経由のコースを選びましょう。歩きやすい登山靴は必須です。
何時間かかりますか?
芦屋川駅から山頂を経て有馬温泉へ下る縦走で、休憩1時間を含めて6時間30分ほどが目安です。山頂から有馬温泉側の登山口までは約1時間30分です。
紅葉の見頃はいつですか?
10月中旬から11月下旬です。山頂付近から色づきはじめ、麓へと下りていきます。紅葉の名所・紅葉谷は登山道が全面崩落しているため、2026年は立ち入れません。
トイレはありますか?
一軒茶屋付近など山頂周辺にトイレがあります。登山口の芦屋川駅周辺や途中にはないと考えて、駅で済ませておきましょう。
冬も登れますか?
通年登られている山ですが、冬は山頂付近で凍結や積雪がある日もあります。チェーンスパイクと防寒着を用意し、日の短さを考えて早めに下山しましょう。
※本記事の作成にはAIを活用し、製品の仕様は各公式サイトの掲載情報(確認日時点)と照合しています。






