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富士山で初冠雪|今季から目視をやめ解析で判定、閉山期の登山は控えて

富士山で初冠雪|今季から目視をやめ解析で判定、閉山期の登山は控えて

この記事の要点:気象庁は10月30日、富士山で初冠雪を観測したと発表しました。今季から初冠雪は職員の目視ではなく、アメダス・気象レーダー・気象衛星ひまわりなどのデータから山頂の積雪を推定する「解析積雪深」で判定されています。週末から来週にかけては寒気が入りやすく、本州の山では雪への備えが必要です。閉山中の富士山は登山道が冬季閉鎖になっており、山梨県は登山を控えるよう強く求めています。

何が発表されたか

気象庁によると、10月30日朝、富士山(3,776m)の山頂付近に1cm以上の雪が積もっていると解析され、初冠雪と判断されました。気圧の谷の通過にともない、気温の低い山頂付近では雪になったとみられます。

これまで富士山の初冠雪は、甲府地方気象台の職員が山頂の白さを目で見て判断していました。今季からはこの目視観測をやめ、データにもとづく新しい方法に切り替わっています。この日の朝も甲府からは山頂が雲で見えない状態でしたが、新しい方法では雲や夜間に左右されずに判定できます。

くわしく:新しい判定方法と「平年より28日遅い」の読み方

新しい方法は、全国44の山を対象に、令和8年度の冬シーズンから始まりました。気象庁のホームページでは、初冠雪の情報だけでなく、山頂の現在の積雪状況も見られるようになっています。

  • 今季の初冠雪:内容 10月30日(解析積雪深による判定)
  • 昨季:内容 10月23日(目視による観測)
  • 平年:内容 10月2日(目視による観測の値)

数字だけを並べると平年より28日、昨季より7日遅い計算になりますが、気象庁は観測方法が変わったため単純には比べられないとしています。目視の時代は、雲で山頂が見えない日や、甲府から見えない側にだけ雪が付いた日は記録されないことがありました。「今年は雪が遅い」と受け取るより、「判定の物差しが変わった最初の年」と考えるのが自然です。

登山者にとっての意味・気をつけたいこと

ウェザーニュースによると、30日の気圧の谷が抜けたあと、31日(土)から11月1日(日)にかけて再び寒気が南下し、来週も冬型の気圧配置と寒気の流れ込みが予想されています。富士山に限らず、本州の標高の高い山では週末から雪や凍結を前提に計画を立てる時期です。

  • 閉山中の富士山:山梨県は、閉山期の富士山は積雪・強風・急な天候の変化で極めて危険だとして、登山を控えるよう強く求めています。閉山中の登山道は道路法にもとづく冬季閉鎖(通行禁止)です。五合目までの観光や周辺の低山から眺めるのが現実的な楽しみ方です。
  • 救助費の動き:共同通信の報道(9月)では、山梨県は閉山期に登山届を出さずに遭難した場合などの防災ヘリの救助費を有料にする方針で、来年9月からの運用をめざして制度を設計中です。
  • 11月の高い山:朝晩の凍結で、北側の斜面や日の当たらない樹林帯の登山道は昼でも凍ったままのことがあります。チェーンアイゼンなどの滑り止め、手袋の予備、防風の上着を持ち、日の短さを考えて午後早めに下山を終える計画にしましょう。
  • 解析はあくまで推定:解析積雪深は面としての推定値です。実際の登山道の雪や凍結は、山小屋・自治体の最新情報や直近の山行記録もあわせて確かめてください。

確かめ方

山頂の積雪は、気象庁ホームページの「解析積雪深」で、全国44の山の現在の状況とあわせて確かめられます。雲で山が見えない日でも数値で状況がわかるので、山行前のチェックに使えます。富士山の開山期間や規制の最新情報は、山梨県・静岡県の公式情報で確認してください。

出典:NHK「富士山で初冠雪 今シーズンから新しい手法で観測」(2026年10月30日)/ウェザーニュース「気象庁が富士山の初冠雪を発表 今季からは甲府からの目視観測は廃止」(2026年10月30日)/鹿児島地方気象台 報道発表資料(2026年7月31日)/山梨県「富士山の登山規制や救助について」/共同通信「富士山の救助ヘリ、有料化へ 山梨県、閉山期の遭難抑止に」(2026年9月14日)(2026年10月31日確認)

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